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私は経営者研修のファシリテーターもやっているのですが、そこで大事にしているのは経営者が会社の
「最終責任者としての立場を取る」
ということ。
その点、東京五輪開催都市で首都である東京の首長である小池百合子都知事と、日本という一国の宰相である菅義偉内閣総理大臣のこの間のたたずまいは、都や国の「経営者」としての責任を全くとろうとしておらず、最低最悪な態度と言えます。
だから、東京都や日本のコロナ感染者数も最多最悪になるのはむしろ当然です。

まず、午後4時半に東京都のコロナ感染者数が発表されるので、その直前にいつも退庁するようになって1週間近い小池都知事。
感染者数が2800人を超えて過去最悪となった7月27日は、午後3時ごろに退庁する始末。
「失礼します」
と言うだけで、全く取材に応じず早々に帰っちゃいました。いいご身分だよ!
さらに、新型コロナウイルスの東京都内の新規感染者数が2日連続で最多を更新し、初めて3000人を超えた7月28日夕方も、小池都知事は正式な数が発表される前に退庁しようとして報道陣に囲まれた際、右手の人さし指を立てて
「質問は1問だけ」
と報道陣に通告。
そして、
「不要不急の外出を控えて。皆さんの力を得て抑え込んでいきたい」
などと述べるにとどまり、約30秒で取材対応を打ち切って立ち去ったんだそうです。
こんな無責任極まりない都知事をまだ6割の都民が支持しているんですから、もう情けないの一言です。

その7月28日に西村康稔経済再生担当相、田村憲久厚生労働相ら担当5大臣協議をした菅総理は協議内容について、記者団に説明しなかったんです。
その理由について菅総理の秘書官は
「本日はお答えする内容がない」
として、首相の取材対応を拒否したんです。
お答えする内容がないのは毎日のことじゃねえか!
あなたが話したいことより、有権者が聞きたいことに答えるのが総理大臣の責務でしょうが。
やる気がないなら内閣総辞職しろ!

菅総理は7月29日に記者から
「五輪の開催が今回の感染者数に影響を与えていない、因果関係がないという論拠を聞かせてほしい」
と聞かれて、
「ないと思っている」
と答えたんですが、そう思う根拠を聞かれているのに、確かにこの人の頭の中に答える内容がないのはよくわかります(涙)。
菅総理はが6月の国会での党首討論や参院決算委で、国民の生命と健康を守ることが五輪開催の前提だと答弁しているんです。
そこで、記者から、今の状態は前提が守られているかと聞かれたのに対しては
「前提の中で最大限の努力をしている。当時20%だった高齢者の重症者は、今は3%を切る時もある」
というのですが、国民の生命と健康が守られてるか聞いているのですから、東京都で3850人、日本で10110人の感染者がその日に出て、もう健康が脅かされているのをどう考えているか答えないといけないのに、それには答えないんですよ。

菅総理は金メダルを取った選手に電話をかけて人気取りするんですが、その問答さえ、官僚が作成した文書を読んでいて目を落としていますから台無しです。
そして、ツイッターでも例えば7月29日には
「橋本大輝選手、体操個人総合で日本勢3大会連続となる金メダルおめでとうございます!」
と自らのツイッターに書き込むなど、五輪開幕後、日本勢が金メダルを獲得するたびにツイッターを更新しているそうなんですが、感染対策の呼び掛けは7月21日に投稿して以降、10日間一度もないのです。


このリーダーの危機感のなさでは、首都圏3県や大阪府に緊急事態宣言を今日7月30日に発令しても、効果はほとんど期待できないでしょう。
東京五輪を中止を宣言して、今こんなにメダルラッシュで盛り上がっているオリンピックを中止せざるを得ない状況なんだと市民にわかってもらう。
連日の競技の中継がなくなり、コロナ関連のニュースばかりになる。
その時、視聴者は初めて真の危機が来ているという事実に直面することができるのです。

小池都知事は東京五輪をやっているおかげで、みんなが家でテレビを見ていることで人流が減っている、と強弁しました。
しかし、連日東京五輪の報道がこれだけなされる中で、緊急事態宣言を続けている効果がほどんどなくなってしまっているから、感染者が増えている、という事実から目を背けているのです。
小池都知事は一人暮らしの都民が感染したら、自宅が病院のベッドだと思って療養してくださいとまで言い出しました。
どんだけ究極の自助なんですか。
安倍前首相、菅総理や小池都知事、パフォーマンスだけの吉村府知事のような「責任を感じるけど責任は取らない」政治家を選んできてしまったツケが、いま私たちにコロナの形を取って襲い掛かってきたといえるでしょう。
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