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こちらではお初にお目にかかります。弁護士・元ロースクール教授、宮武嶺の社会派リベラルブログです。

岸田首相が安倍派などの裏金問題を扱う自民党「政治刷新本部」の最高顧問として菅義偉前首相と麻生太郎副総裁を起用。まさに「自民党は自民党政治を刷新しないという宣言」だ(村野瀬玲奈の秘書課広報室さん)


 2023年1月4日夜に岸田文雄首相(自民党総裁)はBSフジ「プライムニュース」に出演し、自民党の派閥パーティーをめぐる政治資金問題に対応するため8日にも自民党内に立ち上げる総裁直属の機関「政治刷新本部」の最高顧問として、菅義偉前首相と麻生太郎副総裁の2人の首相経験者をあてる考えを明らかにしました。

 今からこの人選について批判を書こうと思うんですが、その前にまず。

安倍派が一番根深い裏金問題を取り扱うのに、これほどふさわしくない人選はあり得ない。

「旧態依然とした利権政治と上から目線政治を体現しているこの二人が自民党政治を刷新できるわけがないとすぐにわかります。」

「自民党政治とは、利権を税金で作り出してそれを取り巻きの企業や業界に流してその代わりに選挙協力や政治献金を得て権力基盤を固めるということの繰り返しにすぎません。国民生活の向上など、自民党政治の中には入っていません。

自民党にとって、国民とは、文句を言わない無限の資金源の供給元にすぎません。そのように見抜いてしまえば、自民党政治がなぜこうなのかという説明は簡単に常につくのです。

麻生太郎、菅義偉の両氏とも、その構造にどっぷりつかってきました。その構造の中で権力と財力をふるって楽しんでいます。今さらそれとは別のことを始める理由がありません。」

村野瀬玲奈の秘書課広報室さんより自民党は自民党政治を刷新しないという宣言のような自民政治刷新本部の顧問の人選

 

 

 元旦に能登半島地震が起きてどんどん犠牲者が増えている中、しかも予備費の充て方や自衛隊の出動のさせ方など岸田政権の初動の遅さが際立っていると批判を受けているのに、のんびりテレビに出演して自民党政治の言い訳をしているというのが、この総理大臣のどうしようもなさを示していると思いませんか。

 ついでに言うと、翌5日には岸田首相は災害対策本部への出席もそこそこに、経済三団体共催の「2024年新年会」と連合2024の「新年互礼会」など3つの新年会に出席しているのですが、この無神経さがまさに「ダメよダメダメ岸ダメ政権」の本領発揮と言わざるを得ません。

 せめて真剣に被災者と被災地のことを考えている「ふり」くらいできないのでしょうか。

災害対策は服だけ。

岸田首相が自民党政権の首相として16年ぶりに連合の定期大会に出席へ。連合が労働者のための組織であると自称するなら、自民党にすり寄り続ける芳野友子会長を切り、第3自民党の国民民主党を切るしかない。

 

「救助を必要とする方々の情報が多く寄せられており、助けを待っておられる方々がおられます。時間との勝負であることを十分に念頭に置き、人命第一で救命・救助活動に全力を尽くしていただくようお願いをいたします」

これ、岸田首相の災害対策本部での1月3日の発言(-_-;)。

能登半島地震に対応する石川県知事が安倍派で日本維新の会顧問の馳浩氏。安倍晋三元首相に「金はいくらでも出す。官房機密費もある」と言われてIOC委員を買収して回った男。岸田首相との二人三脚は不安しかない

 

 

 さて、話を本題に戻すと、これも岸田首相の無神経さと政治センスのなさと岸田政治の国民不在を示しているのですが、岸田首相はこのテレビの中で、「政治刷新本部」の最高顧問に菅義偉前首相と麻生太郎副総裁を起用することについて

「総理経験者ということで、菅前総理、麻生副総裁に最高顧問をお願いしたい」

と述べたそうです。

 しかし菅義偉氏と言えば、安倍政権の官房長官として桜を見る会の最高責任者であり、そこに後に巨額詐欺で実刑判決を受けたジャパンライフの会長とか「反社の皆様」とかを呼びまくり、その招待名簿は共産党から公開の請求があった数時間後に巨大シュレッダーにかけさせて一気に廃棄・隠蔽させたという人物ですよ。

安倍晋三氏の国葬で読んだ弔辞が評判の菅義偉前首相。アベ政治を批判した学者を日本学術会議から排除し、桜を見る会の名簿廃棄も、河井夫妻と昵懇の仲なのもすべて菅氏だ。パンケーキのやり口を忘れるな。

 

桜を見る会招待者名簿破棄・改ざん問題で、内閣府の職員を処分してトカゲのしっぽ切りを図る安倍政権。ああ、国家公務員にならなくてよかった!(笑)

 

日本一の薄情男、菅義偉は苦難のコロナ時代の総理大臣には最悪だ。しかも桜を見る会・Gotoキャンペーン・河井夫妻の買収事件の「共同正犯」なのにどの面下げて総裁選に名乗り出てきたんだ!?

 

 

 麻生氏と言えば、同じく安倍政権の財務相として森友事件では頑なに内部調査を拒んで事件の実態解明を妨害、財務省の事務次官がセクハラ事件を起こすと

「セクハラという罪はない」

と言い切って庇った人間。

 セクハラ罪という罪はなくても違法行為なの!!

まさに減らず口。

麻生大臣、また福田事務次官のセクハラについて「はめられたかもしれない」「セクハラという罪はない」

 

 この人たちの総理時代の悪行三昧は数え切れませんが、安倍首相の安倍派と安倍政権時代の二階幹事長の二階派中心の裏金問題を発端とする自民党政治を「刷新」する組織の最高顧問として、これほど冗談みたいに不適格な人間たちはいないじゃないですか。

 岸田首相は自分の内閣の支持率を森喜朗内閣未満にして、それをレガシーにしようとしているのかと思うくらい、呆れた人事です。

笑いながら言うな。

安倍首相「自殺した財務省職員の手記を読んで、本当に胸が痛む思いだが、再調査はしない」。麻生財務大臣「まだ読んでないからよくわかりませんが、再調査はしない」。国民「どっちもどっちやな!(怒)」

 

悪い奴ほどよく笑う。

森友学園事件。自死された財務省職員が遺書で「すべて佐川局長の指示」。それでは佐川局長に指示したのは誰なのか。

 
 
 

 岸田首相はまた、自身が本部長を務めるとしている政治刷新本部のメンバーについて

「現執行部に、本部長をしっかり支えていただく体制を考えている。それに加えて、青年局や女性局を中心に幹部を支えてもらい、外部有識者にも議論に参加してもらい、より幅広い声を吸い上げたい」

と述べたのですが、なんと事務総長には週刊文春の速射砲連発を受けて内閣官房副長官を辞任したばかりの、最側近の木原誠二幹事長代理を起用する方針だというのです。

 この岸田という人、kojitakenさんによると「趣味が人事」という話なのですが、ぜったいマゾですよ。

 もう内閣不支持率の日本最高記録を狙っているとしか思えません。

この神戸大学の天才天文学者牧野君も、立川相互病院の「院長憤怒」の高橋君コロナ監視人の籾山君に並ぶ我が母校の同級生リベラル人士。しかもインフルエンサー。西村くんばかりが同級生ではないんです。

 

 

石破 茂 (著), 鈴木 エイト (著), 白井 聡 (著), 古谷 経衡 (著), 浜 矩子 (著), 野口 悠紀雄 (著), 鈴木 宣弘 (著)

 

自民党という病 (平凡社新書)

佐高 信 、 平野 貞夫 | 2018/11/17
 
 

そっくりそのままこの人たちに言い返したい。

上下ともクリックしてくださると大変うれしいです。

 

 

<独自>西村氏が還流継続主導か 事務総長時に方針決着

自民党安倍派(清和政策研究会)のパーティー=令和5年5月、東京都港区

安倍派は所属議員に課したパーティー券の販売ノルマ超過分について、収支報告書に記載せず所属議員に還流する慣例を長年続けていた。

関係者によると、西村氏ら安倍派幹部は令和4年5月のパーティーに先立って協議。還流停止を決めて議員側に通達したが、議員側が反発。同年7月に安倍派会長だった安倍晋三元首相が死去した後、幹部らは同年8月中旬ごろにかけて再び協議し、一転して還流を継続する方針が決まった。

また西村氏は、還流分を安倍派と所属議員の双方の収支報告書に記載しない慣例を改め、還流された所属議員の関連団体の収支報告書に個人のパーティー収入として記載する方法も提案したという。

西村氏は3年10月、安倍派の実務を議員側で仕切る事務総長に就任。4年8月10日に発足した岸田文雄改造内閣で経済産業相に任命された。事務総長は同25日、高木毅前国対委員長に交代した。

関係者によると、高木氏は還流に関する同年8月の協議に参加しておらず、高木氏が事務総長に就任した時点で還流を継続する方針で決着。その後、安倍派はノルマ超過分を議員に還流し、翌5年に提出された安倍派の収支報告書には還流分が記載されなかった。

特捜部は西村氏ら幹部を任意で事情聴取。西村氏らは還流についての認識は認める一方、不記載については認識を否定しているとみられる。

西村氏は産経新聞の取材に対し、期日までに回答しなかった。

 

 

政治改革へ自民の新設機関、最高顧問候補に麻生副総裁と菅前首相…首相が意向示す

年頭記者会見する岸田首相(4日午後、首相官邸で)=武藤要撮影
年頭記者会見する岸田首相(4日午後、首相官邸で)=武藤要撮影

 岸田首相(自民党総裁)は4日、首相官邸で年頭記者会見に臨んだ。首相は、自民党派閥による政治資金規正法違反事件を受けた政治改革の実現に向け、党内に新設する総裁直属機関で月内に中間とりまとめを行うと表明した。

 年頭記者会見では、能登半島地震への対応について、「避難の長期化も懸念される中、被災者の生活となりわいを支えていく息の長い取り組みが求められる」と訴えた。

 

 

自民刷新本部の最高顧問・麻生氏と菅氏は派閥巡り相違…「議論活発化しすぎれば亀裂」懸念の声

 自民党派閥による政治資金規正法違反事件を巡り、岸田首相(自民党総裁)が「政治刷新本部(仮称)」の最高顧問に麻生副総裁と菅前首相を起用する方針を表明したことが波紋を呼んでいる。派閥会長を務める麻生氏に対し、菅氏は無派閥で、両氏の派閥を巡る考えは異なるとされる。議論の展開次第では、党内対立が生まれかねないと懸念する向きもある。

政治改革へ自民の新設機関、最高顧問候補に麻生副総裁と菅前首相…首相が意向示す

 首相は5日、党本部で開かれた仕事始めで、「国民の信頼を回復し、政治の安定を確保し、重要政策を進めていかなければならない。政権与党の真価が問われる」と危機感をあらわにした。この後、首相は首相官邸で記者団に「政治刷新本部を通じて、政治の信頼回復のために党一丸となって取り組む」と強調した。

 首相は4日の記者会見で、〈1〉派閥パーティーの党による監査〈2〉パーティー券代金の原則振り込み〈3〉派閥のあり方に関するルール作り〈4〉政治資金規正法改正――などに言及。派閥自体については「本来の目的から外れ、カネとかポストを求める場になっていたのではないか」と踏み込んだ。

 首相が政治改革への意欲を示す中、注目を集めたのが麻生、菅両氏を政治刷新本部の最高顧問に据える人事だ。

 麻生氏は首相の政権運営を支える「後ろ盾」的な存在で、首相も内閣改造・自民党役員人事などの重要局面で助言を仰いできた。党内第2派閥の麻生派(56人)を率いており、派閥については、新人議員教育などの面で存在意義があると考えているとされる。

 これに対し、菅氏は首相と距離がある。派閥には属しておらず、派閥に対して否定的な立場だ。捜査の進展次第では派閥への批判がさらに高まる可能性があり、首相には、改革に向けた菅氏の実行力に期待している側面もあるとみられる。

 首相は政治刷新本部での幅広い議論を期待する。ただ、「議論が活発化しすぎれば亀裂が生じかねない」(党幹部)と懸念する声もある。具体的な改革に踏み込みつつ、結束を維持できるかどうかは首相の指導力次第と言えそうだ。

 政治刷新本部は総裁直属機関で、来週にも党内に設置される。首相が本部長を務め、月内に中間とりまとめを行う。首相は側近で岸田派に属する木原誠二・幹事長代理を幹部で起用するほか、二階派の小倉将信・前少子化相を事務局長に充てる方向で調整している。