
沖縄の米軍基地負担を減らすはずが、削減するヘリパッドを住宅地に近い東村高江に新たに作るという話になってしまっている問題。
住民や市民らが激しく抗議する中、沖縄県警や出動してきた機動隊、作業員らの強引な強行突破が続いています。
2016年9月28日には、反対する約20人が訓練場内で抗議行動しているなか、十数人が高さ10メートル以上ある急斜面の伐採地で座り込みなどしていた際に工事用ロープで縛られるという事件が発生しました。
この実力行使は、市民の意に反してその身柄を拘束している以上、逮捕罪の構成要件に当たります。
これが正当化できるのは、刑事訴訟法の逮捕の要件に当たる場合だけですが、県警の本部長は沖縄県議会で
「命綱の代わりにロープを腰などに結び付けた。災害救助をする形」
と説明しており、逮捕行為とは認めていません。

現に通常逮捕に必要な逮捕令状発布手続きはもちろん、現行犯逮捕に必要な後の処理もなにもされていません。
しかし、斜面で抗議活動している人にロープをくくりつけて無理やり引き上げておいて、災害救助とはよくも言えたもので、全く災害救助とはかけ離れた行為です。
沖縄で、日本の法治国家としての原理原則が音を立てて崩れていくのを目の当たりにする思いです。
しかも、警察官らは首がしまっちゃうよ~などとへらへらしながら市民らにロープを巻きつけ、このロープで引き揚げられた人はけがをした人もいるのですから、特別公務員陵虐致傷罪にさえ当たると言えるでしょう。
沖縄だからこそこんな無茶でも通ると思っているようで、本当に腹立たしい。
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市民らによると、約20人が訓練場内で抗議行動。十数人がH地区わきの高さ10メートル以上ある急斜面の伐採地で座り込みなどしていた際に縛られたという。
女性は「首が絞められると訴えたのに、『声が出ているから大丈夫』と言われた。ひどい」と批判。拘束の際に左足首をねんざした50代男性は「救急車を呼んでと言っても対応しなかった」と憤る。引き上げる際に警察官が足を滑らせて、男性は切り株に腰を強打。「こんな危険な場所でこんな乱暴なやり方があるか。警察は市民を守るのが仕事のはずだ」と強調した。
ロープで縛る行為について28日夜まで沖縄県警本部にも報告はなく、一部の幹部からは「本当にそんなことしたのか?」と戸惑いの声も。日米地位協定で米軍に管理権があるにもかかわらず、県警が市民を事実上拘束する権限を行使できるかについて「微妙な部分がある」との指摘も上がった。
ある県警幹部は、事実を確認していないとした上で「基地内は米軍の同意がなければ逮捕できない。ロープで巻き付けるのは事実上の逮捕行為と取られる可能性もある」と疑問を呈した。
市民側の小口幸人弁護士は「ロープで縛ることは、身体の自由を拘束する危険な行為で、通常は逮捕・監禁罪に該当する。県警は『安全確保の措置』と言うが、こんな行為を直接許す法律はない。特別公務員職権乱用罪などに問われることもある」と県警の手法を厳しく指摘した。
- 米軍ヘリパッド建設反対の市民らを機動隊がロープで縛り拘束した
- 工事用ロープを胴体に巻き、数人がかりで抱えて引き上げたという
- 男性1人が足をねんざ。市民らは「首も絞められ息苦しかった。屈辱だ」
沖縄県東村高江周辺の米軍北部訓練場内ヘリパッド建設に反対する市民らが28日、訓練場内の斜面で抗議行動していた際、警察機動隊員らが工事用ロープで市民らの胴体を縛って拘束し、引き上げていたことが分かった。市民らは「首も絞められ息苦しかった。こんな屈辱的なやり方があるか」と批判した。
市民らによると、十数人がH地区脇の高さ10メートル以上の急斜面で座り込みなどしていた際、機動隊員らが数人がかりで一人一人を押さえて上部から垂らされたロープを胴体に巻き、数人で抱えて引き上げたという。現場には隊員ら100人以上がおり、市民らは引き上げた後も長い人で1時間以上囲い込まれたという。
縛られた市民らは「引き上げられる時に首も締まり、息苦しかった」「ロープが食い込み、すごく痛かった」と憤った。
沖縄県警本部長、市民ロープで拘束は「災害救助」
沖縄タイムズ 9月30日(金)16時0分配信
東村高江周辺の米軍ヘリパッド建設の抗議行動中に機動隊が市民を工事用ロープで拘束し、斜面から引き上げたことについて、県警の池田克史本部長は「命綱の代わりにロープを腰などに結び付けた。災害救助をする形」との認識を示した。29日の県議会9月定例会一般質問で花城大輔氏(沖縄・自民)に答えた。
池田本部長は「伐採された木が落ちる谷底に約30人がいた。危ないから移動を求めたが動かず、1人につき5、6人で斜面の上に引っ張り上げた」と説明。「命綱を使ったのは3人。刑事特別法に違反して(訓練場内に)侵入しており、そういう行為はやめてほしい」と述べた。
一方、ロープで縛られ、腹部にあざができた20代女性は「笑いながら無理やりくくりつけられて、ばかにされた感じだった。これが災害救助なわけがない」と強引な手法を批判した。
機動隊員に胸部をロープで縛られ5~6人がかりで移動させられた72歳女性は「食い込んだ痛みと屈辱感があった。自治権を無視された強行を止めるため精いっぱい行動したい」と、29日も抗議に加わった。
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