Everyone says I love you !

こちらではお初にお目にかかります。弁護士・元ロースクール教授、宮武嶺の社会派リベラルブログです。

徳岡宏一朗 「少年事件」 兵庫県弁護士会 新規登録弁護士研修会講師


 弁護士会に行ってみたら、場所が弁護士会講堂で、なんか、一人だけ壇上から話すスタイルになってて、かなりびびりました。
 研修に人が集まり出すと、かなり年配の方もいて、考えてみたら裁判官・検察官だった方も新規登録なんですね、弁護士としては。参ったな。

 この研修って、1年間で1回は受けてくださいというメニューの一つなんで責任重大です。つまんなかったら忙しいのに時間返せってなっちゃう。

 結局、弁護士17人、司法修習生5人の22人のかたがいらっしゃり、なんと頭出しがそれだけのために来てくださった副会長で、講師恐縮しまくりながらの1時間半でした(弁護士会の人が写真を撮ってくれたのに、メーラーがまたも不調で受け取れません。後日追完します)

 結果として、あとでアンケートを見たら全員が、a 参考になった、を選んでくださってました。
 関学ローの授業アンケートでも言いましたが、普通、100点とかパーフェクトとかは、ありえないはずなんで、我ながら、連続して、すげ~~~と思いました。
 中学の時、因数分解で0点取ったことはありますが、100点をミスなく取るのって難しいでしょ?取り切るのって??

 関学ロー出身者の弁護士・司法修習生は、あたりまえですが、私の少年法を取ったことない人の方が多くて、それもすごくよかったです(話、一部、かぶってるし)。

 調子に乗って、今日のレジュメの一部を転載します。
(一般の人には何のこっちゃと言うところもあるかとは思います)



付添人マニュアル 実践編

良い付添人本
1 少年事件付添人マニュアル―少年のパートナーとして
 福岡県弁護士会子どもの権利委員会 (編集)
2 新・少年事件実務ガイド 第2版 (単行本)
 第二東京弁護士会子どもの権利に関する委員会 (編集)
3 ビギナーズ少年法

・ 記録閲覧、少年面会、親との面接、どれが一番先?

・ 謄写より閲覧 スピード勝負 記録謄写は間に合わない 閲覧メモを重視

・ 調査官、書記官、裁判官と仲良くする 調査官を先生と呼ぶ 名刺を渡す

・ ブレーンを持て すぐ人に頼れ

・ 調査官より後に意見書を出す。

・ 調査官より裁判官とカンファレンスをする。

・ 鑑別所での態度、日記を重視する

・ 面接室で硬いほうのいすに座る

・ 最低、10日で3回、5時間面会する

・ 10日で社会資源を見つける 子どもの権利委員会ML

・ 「親をせめるな」野口善國 親こそ最大の社会資源

・ 鑑別所技官と面談予約する

・ 鑑別所あれこれ

・ 差し入れで感じる愛もある

・ 試験観察こそ厳しい道

・ 裁判所の社会資源(補導委託先)は特別老人ホームか玉ねぎ農家

・ 遠くの親戚はいないか 在宅試験観察特別版

・ 一度や二度こけてもあきらめるな試験観察

・ 裁判所→扶助協会(法テラス) 

・ 10日間で13万円 大人の刑事国選より金銭的にもいい?

・ 私選なら2~30万円

・ 中学1~2年生で生活は崩れる

・ 一番こわいのは無気力

・ 社会資源開拓を常に意識せよ

・ 愛の反対語は無関心

・ 少年院のあとこそ本当の人生 親戚のおじさん おばさん おねえさん おにいさんたれ

・ 弁護士が仕切れば専門家たちも長い目で見守ってくれる

・ 少年事件 やりたかったら弁護士会にアピール