
上下ともクリックしてくださると大変うれしいです。
今日2024年9月26日は、戦後5人目の死刑台からの生還、1966年6月に静岡県清水市(現静岡市)で一家4人を殺害したとして、強盗殺人などの罪に問われ死刑が確定した袴田巌さん(88)に対する再審裁判で、静岡地裁(国井恒志裁判長)が無罪判決(求刑・死刑)を言い渡すという、法律家ブロガーとしては絶対に記事にしないといけない歴史的な出来事がありました。
この判決では捜査機関の3つの捏造が認定されるなど非常に重要な内容が含まれているので、判決評論は明日の自民党総裁選の前に必ずとお約束しておきます。
今日のところは、袴田さんの地元のテレビ静岡の特別番組に、なんとあの橋下徹氏が弁護士として出演していることに驚いたことだけご報告しておきます。
(スタッフよりお知らせ)
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) September 26, 2024
本日はこのあと13:50より「58年審判の日〜袴田事件が問う司法〜」(テレビ静岡)に橋下徹が出演いたします。
放送地域以外のみなさま、YouTubeでのLIVE配信があるようです。そちらもぜひご覧ください。 https://t.co/LhsTSRJknW
どうせフジテレビ系列なんでしょうが、ろくに刑事事件をやったこともない弁護士を呼んで特別番組を作るテレビ静岡にも驚くが、出演する方もする方だ。
自分で怖くないのか。
10年前、袴田巖さんの再審開始を決定し釈放した村山浩昭元裁判官とひで子さん。。「ありがとう、先生のおかげ」#袴田事件 pic.twitter.com/72MAKo72T5
— 弁護士 亀石倫子 (@MichikoKameishi) September 26, 2024
#袴田事件 【無罪判決】証拠に3つのねつ造が認められる。①袴田巖さんの自白は実質的にねつ造されたもの、②5点の衣類は捜査機関によって加工され隠匿されたもの、③5点の衣類のうちのズボンのハギレも捜査機関に捏造されたもの。
— 弁護士 亀石倫子 (@MichikoKameishi) September 26, 2024
ここまで踏み込むとは…すごすぎる。
特別番組を作るなら、こういう人たちを呼ぶべき。
検察官はぜっっっっったい控訴するな!!#袴田事件 pic.twitter.com/4mHnIyMDw4
— 弁護士 亀石倫子 (@MichikoKameishi) September 26, 2024
その通り!亀石さんは私の司法試験予備校講師時代の教え子。
さて、袴田さんの事件や人生に比べると「主人公」本人はいたって軽い存在ですが、人が2名なくなっているので事案自体は深刻なのが、兵庫県議会に不信任決議を全会一致で可決された斎藤元彦知事のパワハラ・おねだり疑惑。
斎藤知事は袴田さんの判決と同じ9月26日午後に兵庫県庁で記者会見を開き、法律上の選択肢としてはあった県議会の解散ではなく自分の自動失職を選び、出直し知事選に出馬することを正式表明しました。
その中で彼の決断の決め手は、
「高校生から『負けないで。屈しないで。未来のために頑張ってほしい』との手紙をもらい、まだこんな自分でも期待してくれる人がいると受け取った。
選挙は大変だが、頑張ってみようと覚悟を決めた」
とちょっとええ話にまとめようとしたのには呆れました。
何を都合のいい(実在するかどうかもはっきりしない)1通の手紙で決断したいう話にしてんねん。
斎藤知事が県議会議員の解散と選挙に踏み切ったら10数億円の県民の血税が余分に使われるのに、本当にそうしろと斎藤知事に勧めていたのが「身を切る改革」が旗頭の日本維新の会を創設した橋下氏。
橋下氏は9月18日のテレビで堂々と、斎藤知事に対して
「やめるやめないは権利なんで、別に自分で決めればいいんですよ。知事なんですから」
「議会解散でええんちゃう」
とアドバイスしていました。

斎藤知事が県議会を解散して選挙に持ち込んだら、兵庫維新の会の県議会議員はバカスカ落選して、それはそれで県民のためにはなったが。

「出直し知事選は邪道中の邪道」と橋下徹氏 「斎藤さんがもし知事をやりたいなら議会解散すべき」「難しいけど過半数を味方に」(FNN)https://t.co/ubvCs5azDX
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) September 25, 2024
➡ 議会から不信任を突き付けられたときに、知事を継続したいのであれば、議会解散をして、味方議員を過半数獲得するのが王道。
兵庫県議会で斎藤元彦知事への不信任決議案が全員一致で可決。日本維新の会創設者の橋下徹氏が「やめるやめないは権利なんで、別に自分で決めればいいんですよ。知事なんですから」「議会解散でええんちゃう」(呆)
そもそも、橋下氏は
「99%のコメンテーターは出直し選挙と言っているがそれは邪道」
などとも繰り返し主張していましたが、いえいえ市民もコメンテーターも斎藤知事には辞職しろ、そして県知事選に再出馬なんてもってのほか、と言っているんです。
むしろ、斎藤知事に出直し選挙で再挑戦しろという人の方が珍しい。
橋下徹氏 斎藤兵庫県知事に進言「99%のコメンテーターは出直し知事選って言ってると思うが」大反対「邪道中の邪道」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース https://t.co/o6FNo2x8PU
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) September 25, 2024
日本維新の会の推薦で当選した斎藤元彦兵庫県知事のパワハラ・おねだり疑惑にネコ馬場代表や吉村府知事は沈黙。創設者の橋下徹氏は「パワハラも今出ている疑惑が真実であっても組織的には人事異動のレベル」と弁護。
そんな橋下氏は、本日大阪高裁で判決があった、自分がれいわ新選組共同代表の大石あきこ衆院議員に起こした名誉毀損裁判でまたまた敗訴。
2021年12月に配信された「日刊ゲンダイデジタル」の大石晃子議員へのインタビュー記事の中で、大石議員が
「橋下元知事は、気に入らない記者は袋だたきにする」
「飴と鞭でマスコミをDVして服従させていた」
などと発言した内容が掲載されました。

この記事に対し橋下氏は
「読者に対して橋下氏がマスコミに不当な圧力を加え、報道の自由を侵害して自身への批判を封殺しているという印象を与え、橋下氏の社会的評価を下げる内容になっている」
などと名誉毀損だと訴え、大石議員と夕刊紙「日刊ゲンダイ」を発行する「日刊現代」社に対し、合計300万円の損害賠償を求めて提訴したんですが、2024年1月31日の判決で大阪地裁は、橋下氏が自らの意に沿わない報道や質問をした記者を繰り返し批判し、取材を受けない可能性を示唆していたと指摘。
そのうえで
「当時公職であった原告に対する発言の事実は、重要部分において真実であり、意見ないし論評の域を超えず、不法行為は成立しない」
として、橋下徹氏の訴えを棄却したのですが、大阪高裁も同じ判断をしたんです。


橋下徹氏が名誉毀損訴訟でまた敗訴。れいわ新選組の大石あきこ議員の「橋下元知事は気に入らない記者は袋だたきにする」「飴と鞭でマスコミをDVして服従させていた」発言は重要部分について真実。
まさに、斎藤知事も真っ青な橋下氏のパワハラ体質が浮き彫りになった今日の判決。
この橋下氏の弁護士なのに裁判を起こしてまた負けるという恥ずかしい敗訴を目立たなくしてあげるために、斎藤知事は今日記者会見をしたんじゃないんですか(笑)。
本日9/26 14時、全く同じ時刻に、袴田巌さんの裁判の歴史的判決と、大石あきこVS橋下徹の高裁判決が出ます。
— 大石あきこ れいわ新選組 衆議院議員 大阪5区 (@oishiakiko) September 26, 2024
袴田巌さんの冤罪を晴らす裁判と並列には語れませんが、国家や行政権力の横暴に抗う全ての人々のため、両裁判とも良い結果が出ることを信じます。ご注目を。 https://t.co/Bwte6rgp1v
この判決が怖くて、袴田さんの特別番組に逃げたのかもねw

始まりました〜🎥
— つまりはなにかch (@tumariwananika) September 26, 2024
【大石VS橋下裁判 高裁判決記者会見】https://t.co/VrCggNWrBC pic.twitter.com/jKev08aA4X
維新ぎらい
関連記事 橋下徹弁護士コメンテーターの放言のごく一部。袴田さんの特別番組は無事に務められたのか。
次期衆院選で「政権交代してほしい」62%(毎日)、望ましい政権「自民党」38%「自民党以外の政党」48%(朝日)、政権交代「期待」52%(産経)。ところが橋下徹氏が「国民は政権交代は望んでませんよ」w
日本維新の会創設者の橋下徹氏が大阪万博の2億円トイレについて「それなりのトイレは必要」「若手アーティストを育てる意義」(呆)。何が起きても維新寄りのコメントしか出さない、#橋下徹をテレビに出すな
弁護士の橋下徹氏が、上川陽子外務大臣自身が撤回した「私たち女性が産まずして何が女性でしょうか」発言を、選挙運動で「鼓舞する表現としては僕は許されると思う」。時代錯誤の政治家もコメンテーターも要らない。
維新の会創設者で「大阪万博の言い出しっぺ」こと橋下徹氏が万博で赤字が出たら大阪府市で負担したらいいと言い出し、吉村府知事も一つの考えと同意。ネット上では「ほんま無責任すぎてあり得ないでしょ」と猛批判!

編集後記
恥ずかしい弁護士と言えば、次の衆議院選挙で京都4区から立候補を予定していた、日本維新の会の松井春樹弁護士。
なんと、松井氏の選挙事務所で事務局長を務めていた男性が、偽名を使って同じ選挙区選出の北神圭朗衆院議員の事務所に出入りし、去年の12月ごろから半年間、北神議員の事務所のボランティアスタッフとしてポスターの貼り替えや支援者への電話などの作業をしてスパイしていたことが判明。
松井弁護士は次期衆院選への立候補を取りやめ、日本維新の会からも離党したそうです。
名前が松井で、仕事が弁護士で、党が維新やもん。そらスケールデカすぎ(笑)。
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1966年6月に静岡県清水市(現静岡市)で一家4人を殺害したとして、強盗殺人などの罪に問われ死刑が確定した袴田巌さん(88)に対するやり直しの裁判(再審)で、静岡地裁(国井恒志裁判長)は26日、無罪判決(求刑・死刑)を言い渡した。
死刑囚に対する再審の無罪判決は、静岡県島田市で女児が誘拐、殺害された「島田事件」以来35年ぶりで、戦後5例目。
2023年10月から24年5月まで計15回開かれた再審では、「5点の衣類」に付着していた血痕が争点となった。
袴田さんは事件当時、みそ製造会社で働いており、5点の衣類は事件から約1年2カ月後、会社のみそタンク内から発見された。
5点の衣類には赤みが残っていたとされ、確定判決では犯行着衣とされていた。
弁護側は、袴田さんは事件の約2カ月後に逮捕されており、その前に5点の衣類をタンクに入れたならば、長期間のみそ漬けによって化学反応が起こり、赤みは消えるはずだと主張。捜査機関が袴田さんの逮捕後に入れて証拠を捏造(ねつぞう)したと訴えた。
検察側は、タンク内の酸素濃度は低く、血痕が黒く変色していく速度が遅いため、赤みが残っていても不自然ではないと反論。証拠捏造について「非現実的で実行不可能な空論だ」と述べていた。
袴田さんは確定審の公判でも無罪を主張したが、静岡地裁が68年9月、死刑判決を言い渡し、80年12月に最高裁で確定した。
第2次再審請求審で、静岡地裁は14年3月に再審開始決定を出し、袴田さんは釈放された。
東京高裁が18年6月に再審開始を取り消す決定を出したが、最高裁が20年12月、審理を高裁に差し戻し、東京高裁が23年3月、捜査機関による証拠捏造の可能性に言及するとともに、再審開始を認めて確定した。【巽賢司、丘絢太】
兵庫県議会(定数86)に不信任決議を全会一致で可決された斎藤元彦知事(46)は26日午後、県庁で記者会見を開き、県議会を解散せずに失職を選び、出直し知事選に出馬することを正式表明した。決断の決め手は、高校生から届いた手紙だったことを明らかにした。
斎藤氏は会見で今回の決断について「県政にとって大きな判断。大変思い悩んできた」と説明した。
そのうえで最終的には25日朝に覚悟が固まったとし、「高校生から『負けないで。屈しないで。未来のために頑張ってほしい』との手紙をもらい、まだこんな自分でも期待してくれる人がいると受け取った。選挙は大変だが、頑張ってみようと覚悟を決めた」と語った。
県議会の全86議員は9月定例会の開会日だった19日、パワーハラスメントなどの疑惑を内部告発された問題で県政を混乱させた責任は重いとして、斎藤氏に対する不信任決議案を共同提案し、全会一致で可決された。
斎藤氏は地方自治法の規定に基づき、29日までに議会の解散か辞職・失職するかの選択を迫られていた。
総務省によると、都道府県知事に対する不信任決議は5例目で、過去4例はいずれも知事が失職・辞職している。【中尾卓英、山田麻未】
元大阪府知事の橋下徹氏が、日刊現代の配信した大石晃子衆院議員(れいわ新選組)のインタビュー記事で名誉を傷つけられたとして、大石氏と同社に300万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁は26日、請求を退けた1審・大阪地裁判決を支持し、橋下氏の控訴を棄却した。
1審判決によると、記事は日刊現代のニュースサイトで2021年12月に配信。元府職員の大石氏が、知事時代の橋下氏について「気に入らない記者を袋だたきにする」などと語った。1審は、記事の内容は意見や論評の範囲で、名誉 毀損 にあたらないと判断していた。
記事は令和3年12月、「日刊ゲンダイ」などで掲載。大石氏は、公職時の橋下氏のマスコミ対応について「気に入らない記者は袋叩き」「飴(あめ)と鞭(むち)でDV(ドメスティック・バイオレンス)して服従させていた」などと発言した。
判決理由で徳岡裁判長は1審と同様、橋下氏が意に沿わない報道機関や記者に対して、攻撃的な対応や取材を拒否するなどの不利な対応をしたという指摘は「重要な部分について真実」と判断。それに基づく発言全体も「論評の域を出ず違法性を欠く」と結論付けた。
松井春樹氏
松井氏は昨年6月に京都4区の支部長に就任。小学校の同級生の男性に事務局長を任せた。
松井氏によると、男性は昨年12月から北神氏の事務所に偽名を使って出入りするようになり、街頭活動などに参加。今年6月、別の党の催しに参加したことがきっかけで偽名使用が北神氏側に伝わった。
今月20日付で事務局長を解任。北神氏の事務所に出入りした理由について松井氏は「興味本位だったと思う」と述べ、自身の指示を否定した。
北神氏は取材に「法に触れかねない深刻な事態だ。名簿に接触する機会もあった」と指摘。維新に対して党として「総括」するよう求めた。
2024年9月25日 20:28 日本経済新聞
日本維新の会は25日、次期衆院選京都4区への擁立を予定していた新人の松井春樹氏の辞退を発表した。事務所幹部が偽名で他陣営に出入りしたことが判明していた。他に東京15区の金沢結衣氏と、同20区の竹田光明氏も出馬を取りやめた。また、選挙区の公認候補となる支部長4人と、来夏の参院選比例代表の支部長2人を新たに選任した。
新支部長はいずれも新人で次の通り。(敬称略)
【衆院】埼玉13区 中原由棟▽神奈川3区 佐藤香▽広島1区 山田肇▽香川3区 細川修平
【参院比例】岡崎源太朗、宮沢靖〔共同〕
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