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こちらではお初にお目にかかります。弁護士・元ロースクール教授、宮武嶺の社会派リベラルブログです。

北海道の男の子の事件。保護責任者遺棄罪になりかねませんから行き過ぎたしつけはご用心。


 

 北海道七飯町の山林で行方不明となっていた小学生の男の子田野岡大和くん(7)が、2016年6月3日朝、隣の鹿部町の自衛隊の演習場で6日ぶりに見つかり、無事、保護されました。

 大和くんは、5月28日、人や車に石を投げたとか何とかで、ご両親が

「しつけのため」

として置き去りにしたあと行方が分からなくなりました。

いかにもワンパク小僧。昨日まではこの写真を見ると胸が痛んで。。。

ほんとによかったあ~!!

 

 

 警察や自衛隊が周辺を捜していましたが、3日午前8時前、行方不明となった場所から北におよそ4キロ離れた隣の鹿部町にある自衛隊の駒ヶ岳演習場の休憩所にいるところを、自衛隊員が発見しました。

 というわけで、わたくし、もうこのニュースがテレビで流れたりネットで見るたびに暗くなり、しかもどんどん日が過ぎていくので悪い想像ばかりつのって、ブルーもブルー、藍は青より出でて青より青しくらいになっていたのでした。

 

 小学校二年生の男の子を山に置き去りにしたというご両親にも頭にきてですね、よっぽど、

「てめえら、保護責任者遺棄罪、万一の場合は保護責任者遺棄致死傷罪」

という記事を書きそうだったんですが、今日まで我慢していてよかったですぅ~~

 記者に囲まれて半べそかきながら、我が子にかわいそうなことをしたとつっかえつっかえ語るお父さんも、思っていたよりはるかに良さげな人で、よかったよかった。

 

 まさか、無事にお子さんが見つかったのに、保護責任者遺棄罪で立件されることはないと思いますので、遠慮なく書きますと、お父さんだめですよ、場合によっては重い犯罪だったんですよ。

刑法第218条 老年者、幼年者、身体障害者又は病者を保護する責任のある者がこれらの者を遺棄し、又はその生存に必要な保護をしなかったときは、三月以上五年以下の懲役に処する。
 
 小学校2年生の大和君はまだ幼年者になりますし、お父さんお母さんは法律上当然に「保護する責任のある者」になります。
 
 ちなみに、置き去りは「遺棄」に含まれます。よくある赤ちゃんにお乳も何もものをあげないようなのは「その生存に必要な保護をしなかった」という不作為犯になります。
 
 
 
 
 今回の事件では、5分くらい経って帰ってみたらもういなかったということで、5分しか目を離していないのであれば、遺棄とはなりにくいかとは思います。
 
 でも、自衛隊が演習するような山の中ですからね、もしものことがあったら、警察に遺棄だ、遺棄致死傷だと責められていたかもしれませんよ。
 
 そして、世のお父さんお母さん。
 
 確かに人に向けて石を放ったりすることなどは危ないので、きっちりしつけをしないといけないことですけれども、しつけだと思ってやったことが、数百人の人を巻き込む全国ニュースになることもあります。
 
 この事件では海外でも大々的に報道されています。
 
 子供のしつけにはお互いに細心の注意をってことを、田野岡家は教えてくれましたね。

 

北海道は荒天だったから、おじちゃん、余計に心配したんやで。

でも、ガンバった大和君は偉いし、神に愛されし子やわ。

自衛隊の演習場の休憩所に一日でたどりつけて、鍵が開いてて、水道があって、マットがあって挟まって寝られたなんて、奇跡や、ほんま。

これからはお父さんお母さんの言うことをよく聞いて、家族仲良くね。石放るな。

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北海道七飯町の山林で行方不明になっていた7歳の男の子が、3日朝、隣の鹿部町で6日ぶりに見つかり、無事、保護されました。男の子に目立ったけがはなく、警察によりますと、行方不明になった日の夜から自衛隊の演習場内の施設で「水を飲んで過ごしていた」と話しているということで、詳しいいきさつを調べています。

5月28日、北海道七飯町の山林で北斗市の小学2年生、田野岡大和くん(7)が、両親が「しつけのため」として置き去りにしたあと行方が分からなくなりました。
警察や自衛隊が周辺を捜していましたが、3日午前8時前、行方不明になった場所から北におそよ4キロ離れた、隣の鹿部町にある自衛隊の駒ヶ岳演習場で隊員が大和くんを発見し、6日ぶりに無事、保護されました。
発見されたとき、大和くんは演習場内にある隊員の休憩施設の中にいて、隊員が「大和くん」と声をかけると「そうです」と答えたということです。この施設には、マットレスなどが置かれているほか水道もあり、警察によりますと、大和くんは行方不明になった28日の夜からこの施設にいたということで、「山を歩いて、小屋にいた。水を飲んでいた」と話しているということです。
搬送先の病院によりますと、大和くんには軽いすり傷があり、この1週間、水分しか取っていないということで、3日は大事をとって入院することにしています。病院で家族と再会した大和くんは笑顔で喜んでいたということです。警察は、行方不明になってから保護されるまでの詳しいいきさつを調べることにしています。

病院「軽い脱水症状も命に別状なし」

男の子が搬送された市立函館病院は、午前10時20分すぎから記者会見を開きました。
市立函館病院小児科の酒井好幸医師によりますと、男の子は3日までの1週間、水分しか取っていない状態で、軽い脱水症状などが見られるということです。また、腕や両足に数か所、軽いすり傷があったということですが、命に別状はないということです。
男の子は病院で家族と再会し喜んでいたということで、主治医は「男の子は頑張ったと思います」と話していました。

発見当時 「おなかがすいている」

函館市に駐屯する第28普通科連隊の河口隆典副連隊長が男の子が見つかった施設の前で、発見当時の状況を明らかにしました。
この中で河口副連隊長は、「きょう午前7時45分に施設に到着して7時49分ごろ中に入ると、正面に男の子が立っていて、隊員が確認したところ『大和くん』と名乗ったため警察に連絡し救急搬送された。発見時は衰弱している様子だったがけがはしていないようだった。『おなかがすいている』ということだったので、おにぎりと水を渡した」と話しました。
また、「最後に使った先月30日に建物の中も点検したが子どもは見当たらなかった。きょうは入り口2か所のうち1つの鍵が開いていた。これまでの捜索の対象に廠舎は入っていなかった」としました。
そして、「水道の元栓は開いていて、そこから水を飲んでいたと聞いている。中にはマットレスがあり、男の子は『2枚を敷いて間に寝ていた』と話していた。ストーブはあるが、電気と灯油がないと使えないので暖をとることはできない」と話しました。

「廠舎」でマット2枚重ねて寒さしのぐ

陸上自衛隊によりますと、男の子が見つかった建物は自衛隊の演習場の中にある「駒ヶ岳第2廠舎」と呼ばれる施設で、男の子が置き去りにされた場所から最短でも7キロほどの距離があります。3日朝、隊員がミーティングをするために施設に入ろうとしたところ、ドアの前に男の子が立っていたということです。この施設は、隊員が演習の際に雨をしのいだり宿泊したりすることがあり、50人ほどが横になって寝ることができるスペースがあります。
机やいすのほか、縦1メートル80センチ、横60センチ、厚さ5センチほどのマットレスがおよそ30枚保管されていて、男の子は夜になるとマットを2枚重ねて間に入り、寒さをしのいでいたということです。
このほか施設内には電気ストーブがありますが、発電機を持ち込まないと使えないということです。陸上自衛隊によりますと、施設にある2か所の扉うち、1か所の扉の鍵が開いていたということですが、男の子がどこから中に入ったかは分からないとしています。また、自衛隊では、この施設の点検は毎日は行っておらず、男の子の捜索も、演習場の敷地内は行われていなかったということです。

朝は冷え込み続く

気象庁によりますと、北海道七飯町の隣の北斗市の観測地点では、男の子の行方が分からなくなった翌日の朝には最低気温が7度まで冷え込みました。その後、日中は20度前後まで気温が上がる一方、最低気温は10度前後の日が続きました。
さらに先月31日の夕方には雨が降ったほか、1日から2日にかけては上空に寒気が流れ込んだ影響で、最高気温は20度を下回り、2日の最低気温は6度7分、3日朝の最低気温は5度4分と、冷え込みが続いていました。

 

 

動画を再生する

北海道七飯町の山林で行方不明になっていた7歳の男の子が無事、保護されたことを受けて、男の子の父親が3日昼前、記者会見し「息子に大変つらい思いをさせてしまった。ご迷惑をおかけし深くおわび致します」と謝罪しました。

この中で父親の田野岡貴之さん(44)は「私の行き過ぎた行動で息子に大変つらい思いをさせてしまい、捜索に当たっていただいた皆様にもご迷惑をおかけし深くおわび致します」と謝罪しました。そのうえで、「皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。これからは今まで以上に息子の成長を見守っていきたいと思います」と話しました。
また、山の中に子どもを置き去りにしたことについて、「愛情込めて育ててきましたし、今回、このようなことになるとは思っていませんでした。息子のことを思ってしたんですが、行き過ぎだったと深く反省しています」としたうえで、「『とてもつらい思いをさせて本当にごめんな』と声をかけたら『うん』とうなずいてくれました」と話しました。

小学校では全校集会で無事保護を伝える

無事保護された田野岡大和くんが通う北斗市立浜分小学校では、1時間目の授業を中断して全校集会を開きました。学校によりますと、この中で工藤達也校長が大和くんが無事、保護されたことを児童らに伝えると、大きな拍手と歓声が上がったということです。
工藤校長は「捜索に当たってくれた皆さんと、無事を祈ってくれたすべての皆さんに感謝します。よく頑張ったねと声をかけてあげたい」と話していました。

町内会副会長「本当によく頑張った」

大和くんが住む地区の町内会の副会長で、通学路の見守り活動に当たってきた坪幸男さんは、「けさ、ニュース速報で見つかったことを知って思わず手をたたいて喜びました。あの小さな子どもが雨が降って気温も低い過酷な環境の中でよくぞ6日間も生き延びてくれたと思います。想像を超えるつらさだったと思いますが、本当によく頑張ったと言ってやりたいです」と話していました。
そのうえで、「お姉ちゃんや友だちと一緒にまた元気に学校に通うのを見守ってあげたい。今回のことを思い出させないよう『大和、元気か?』とか『気をつけて遊ぶんだよ』とか、今までどおり声をかけてやります」と話していました。

 

 

 

北海道鹿部町で行方が分からなくなっていた田野岡大和くん(7)が6日ぶりに無事、保護されたニュースについては、各国のメディアも速報で伝えました。

このうちアメリカのCNNテレビは、両親が「しつけのため」として大和くんを森の中に置き去りにしたあと行方不明になったことに着目し、発生当初から継続的にこのニュースを取りあげていて、3日、大和くんの発見が伝えられると、すぐに「速報」のスーパーを出して報じました。
また、イギリスの公共放送BBCも「本当に驚くべきニュースです」と前置きしたうえで大和くんの6日ぶりの発見を速報し、特派員が中継のなかで「7歳の子どもが1人で何日も過ごすにはあまりに危険な環境で、人々も諦めかけていただけに、非常にうれしいニュースになった。男の子が保護され、今後は『しつけ』の在り方が問われることになるだろう」と指摘しました。

 

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