Everyone says I love you !

こちらではお初にお目にかかります。弁護士・元ロースクール教授、宮武嶺の社会派リベラルブログです。

松川るい・今井絵理子両議員と自民党女性局のフランス「観光」旅行事件。問題なのは市民の血税から出されている憲法違反の政党交付金制度を自民党議員が自分たちの「財布」だと思っていることだ。


これからもぜひ一日一回、上下ともクリックしてくださると大変うれしいです!!!

Amazon 社会・政治・法律

Amazon Kindle ベストセラー

 

 

 

 これほどの大事件?になるとは私も思っていなかったのですが、

1 今の政治の結果、物価高などからくる生活苦

2 自民党議員が税金を税金とも思っていない態度

にいかに市民が怒っているかを示した証拠なんだろうと思います。

 自民党女性局がフランス研修中に撮影したとされる冒頭の写真が猛烈に批判を浴びています。

 同局長の松川るい議員が2023年7月27日に、少子高齢化対策などの研修中に撮影したとされるフランス上院のリュクサンブール宮殿内や、エッフェル塔前での記念撮影の写真などを複数投稿し、冒頭のエッフェル塔前で塔をまねたポーズで撮った写真もアップしました。

 これが観光旅行の写真なら全く問題ないのですが、仮にも自民党の公式の研修中。

 SNS上では「世間の感覚とズレすぎ」「修学旅行にしか見えない」「国民が増税や物価高で困窮しているのに」などの批判が相次ぎました。

 

 

 自民党では小渕優子組織運動本部長が松川氏を注意した、と言っており、松川議員は7月31日、

「中身のある真面目な研修なのに誤解を招いてしまっており、申し訳なく思っています」

とのコメントを出し、一部の写真を削除しました。

 ちなみに、松川るい議員というとミニ杉田水脈というのですか、右翼で品が悪い議員という印象ですが小物は小物なので、検索してみるとうちのブログで取り上げたのはただの1回

 新型コロナ禍が始まった2020年3月2日の参議院予算委員会で、立憲民主党の蓮舫議員が、新型コロナ対策の専門家会議の見解には学校の一斉休校の記述はない一方で、高齢者の感染リスクを重視していると指摘し、高齢者施設などに対して、イベント自粛や学校の一斉休校と同等の対応をしないのはなぜなのか、と加藤勝信厚労大臣に質問しました。

 その際に、自民党の松川るい議員が後ろから

「高齢者は歩かないから」

と大きな声でヤジを飛ばしたんですね。

 まあ、安倍晋三政権のコロナ軽視と市民の人権無視と反知性主義と品のなさが象徴的に表れた事件でした。

 

 

 

 

こういうのはまだ残しているのが反省がポーズだけなのがモロに出ていてなんとも。

 

 

 さて、このエッフェル塔記念写真問題で火に油を注いだのが松川議員と今井絵理子議員の開き直った弁明。

 タレント議員というだけで批判するのは良くないですが、特にそれでなくてもタレントおバカ議員とされ批判の矢面に立ってきた今井絵理子議員が、自民党からの支出=その7割は政党助成金という名の血税だ、という意識が全くないことを露呈して、ますますバカ扱いされました。

 自民党などの政党の収入は、献金や党費などの「政治資金」もありますが、共産党以外の各党は国から「政党交付金」を受け取っています。

 この政党交付金は、国会議員数や過去の国政選挙の得票数に応じて総務大臣に届け出を行った政党に国から交付されるのですが、2022年には自民党に160億円もの血税が支出されていて、2021年分の政治資金収支報告書によると、収入に占める交付金の割合は7割にも上ります。

 つまり、自民党から彼女たちの旅行に出たお金はどんな名目であってもその原資の7割は税金なんですよ。もっと言えば両議員の「自腹」だって議員歳費という血税由来の貴重なお金から出ているわけですが。

 

 

 

 

 よく読むと、松川るい女性局長も「旅費は党費と自費で出しています」と、公費じゃない、税金は使っていないと言い切ってしまっています。

 

 

 

 

 今回の自民党女性局の少子高齢化対策や女性活躍を視察するというフランス旅行が今井議員のいうように

「この度の訪仏はとても実りあるもの」

だったかどうかは次の臨時国会でどういう画期的な法案が政府・自民党から出てくるかで判断させてもらいましょう。

 しかし、問題は自民党が200億円近い税金から政党交付金を得てそれで活動しているという意識が自民党議員に全くないこと。

 そして、なぜ日本共産党だけが政党交付金を受け取っていないかと言えば、ある市民がどういう思想信条を持っているかに関わらず、自分の納めた税金が強制的に各政党に配分される政党交付金制度(例えば私の税金が自国維公=地獄逝こうに使われる)は、憲法が保障する思想良心の自由(19条)に違反して憲法違反だからです。

 私は実は共産党には「やせ我慢」をしないでこれまで累積した政党交付金数十年分何百億円を受け取って活動してほしいという気持ちもありますが、とにかく共産党は筋を通して、違憲の制度に与して恩恵を受けることを拒否しているわけですよ。

 これに引き換え、そもそも自民党のお金の7割は税金から来ているという意識さえ全くない自民党議員のレベルの低さ、国民代表という意識のなさに、今の自公政治の最悪さの原因があると感じます。

私もSPEED時代はファンでしたよ。タレントに戻ったらええ。

 

 

追記 参考記事 村野瀬玲奈の秘書課広報室さんより

自民党議員は一度やったら楽しくてやめられない。(付録: #自民党女性局 フランス研修のための訪問先提案) (修正部分あり)

 

 

これだけ国民から怨嗟の声が上がる、ということを想像もできなかった両議員。

私もあらためていま日本は大変な状況なんだ、市民の苦しみは大変なものなのだと思いました。

これからもぜひ一日一回、上下ともクリックしてくださると大変うれしいです!!!

Amazon 社会・政治・法律

Amazon Kindle ベストセラー

 

 

自民女性局のフランス研修写真が物議 SNSに投稿

松川るい氏がエッフェル塔前で撮影したとされる写真=同氏のSNSより

 

 自民党女性局のフランス研修中に撮影したとされる写真が、インターネット上で物議を醸している。女性局長の松川るい参院議員や今井絵理子参院議員ら38人が7月下旬から訪仏し、エッフェル塔をまねたポーズで撮影した写真をネット交流サービス(SNS)にアップするなどしており、「浮かれすぎ」「社員旅行か」「反感しかない」などの声が多数上がっている。

 今井氏は24日、「女性局メンバー38名、無事にフランス到着‼」と投稿し、空港やバス車中で撮影した笑顔の写真などをアップした。

 また、松川氏は27日、「フランス研修に来ています。3才からの幼児教育の義務教育化、少子化対策、政治における女性活躍などの課題について、仏国会議員や行政担当者と意見交換させて頂き大変有意義でした」としたうえで「なんと上院はリュクサンブール宮殿(写真は上院議員との意見交換)それにパリの街の美しいこと!」と投稿。さらに同宮殿で今井氏と撮影した写真をアップしている。

 さらに松川氏は「大阪の仲間と」と題した投稿で、エッフェル塔前で塔をまねたポーズを取った写真もアップしている。SNS上では「このポーズは何ですか? 涙が出ます 仲間との旅行でしたら自費で行ってください」「そこで、その場所で、そのポーズで 何を視察し、何を得たのか教えてもらえませんか?」などと批判する声が相次いだ。

 他にも「世間の一般の人は海外旅行なんかいけない現状を理解して その発信されてるんですかね?」「この写真を、酷暑の中1円でも安いスーパーを探して自転車で走り回る主婦に見せたいのか?」「観光地ばかりではなく、先般暴動が起きた地区を実際に視察するなど移民対策に関する研修をした方が良いのではないか」など疑問の声が相次いでいる。

 松川氏は31日、自身のSNSに「私の投稿のせいで、中身のある真面目な研修なのに誤解を招いてしまっており、申し訳なく思っております。38名の参加者は、全国の女性局所属の地方議員及び民間人で女性局幹部となっている方々であり国会議員の参加は私含め4人です。費用は党費と各参加者の自腹で捻出しています」と投稿した。【大場伸也】

 

 

 自民党女性局長の松川るい参院議員らがフランスへ海外視察旅行に行き、SNSで観光旅行の記念撮影のような写真を投稿して物議を醸している。松川氏らは「党費と応分の自己負担で行った」と言うが、エッフェル塔前で塔のまねをして観光旅行のようなポーズを撮るなど、はしゃいでいるととられても仕方ない様子も。費用の原資を調べると税金の可能性が高いこうした旅行、どうあるべきなのか。(大杉はるか、木原育子)

◆エッフェル塔をバックにポーズ

エッフェル塔をバックに塔のポーズで記念撮影した松川氏(中)ら=同氏のXへの投稿から

エッフェル塔をバックに塔のポーズで記念撮影した松川氏(中)ら=同氏のXへの投稿から

 「なんと上院はリュクサンブール宮殿(略)それにパリの街の美しいこと!」
 自民党女性局長の松川るい参院議員は27日、訪問先のパリからX(旧ツイッター)に投稿した。
 局長代理の今井絵理子参院議員も出発前日、スーツケースの写真とともに「明日から自民党女性局の海外研修inフランス。私は初のフランス」と投稿。到着時には「女性局メンバー38名、無事にフランス到着!!」と投稿した。
 議員が活動内容をSNSで発信すること自体に問題があるわけではないが、松川氏が投稿した1枚の写真には、批判が殺到。「大阪の仲間と」と題し、観光写真さながらに、エッフェル塔前に松川氏と別の女性2人がそろって、両手を頭上で合わせ、塔を模したポーズをとっていたからだ。「浮かれすぎ」などと指摘され、削除に追い込まれた。

◆「皆さまの誤解を招いてしまった」と釈明

 松川氏は削除の際に釈明文をX上に掲載。「意見交換の合間にエッフェル塔に立ち寄って記念写真も撮った。そのことが問題だとは思っていない」との考えを示した上で「真面目な研修に参加された皆様にまでご迷惑がかかるとしたら本位(原文ママ)ではない」と削除した理由を説明。「『税金で楽しそうに旅行している』と皆様の誤解を招いてしまったことについて申し訳なくおもっている」と謝罪した。
 これに対しても「ご自分の至らなさをあたかも他人の誤解のように言うのはやめましょう」「(パリ郊外で)暴動が起きた場所は視察したのか」などと、批判的なコメントが続いた。
 同行はしていないが、女性局に所属する深沢陽一衆院議員は「エッフェル塔の前を通れば、記念撮影となるかもしれないが、投稿すればどう思われるのか、国民の代表として意識した行動をとるべきだ」とした上で、「女性局の一員として、私自身も気を付けていきたい」と自戒を込めた。
 自民党本部によると、女性局は1980年ごろ「婦人局」として発足。各都道府県連の女性局をまとめ、女性党員の政治意識の高揚と、活発な活動展開で党勢拡大をはかる組織という。海外研修は5年に1度実施しており、前回2018年はベトナム、13年は米国を訪問した。
 今回は松川氏や今井氏ら国会議員4人と、地方議員など計38人が参加し、7月24〜28日に3泊5日で訪問。少子化対策や幼児教育の義務教育化などについて、仏教育省の説明を受けたほか、上・下院議員と意見交換したという。
 党女性局によると、費用は1人20万円を自己負担し、残りは党費から支出するが、金額は「清算中」(担当者)。党幹事長室は「支出名目等は総務省で公表される収支報告書をご覧願う」とのコメントを出した。
 女性局と同様に、地方議員との連携を重視する組織が、同じ組織運動本部に属する青年局。こちらは毎年、60〜70人規模で台湾やベトナムを訪問している。費用はやはり、参加者の自己負担と党費でまかなわれている。

◆「党費だから税金ではない」とは言えないはず

自民党の政治資金収支報告書(2021年)に記載されている政党交付金の項目

自民党の政治資金収支報告書(2021年)に記載されている政党交付金の項目

 「党費」というが、その原資の可能性として、まず浮かぶのが政策活動費だ。
 政策活動費とは政党から議員個人に支出される政治資金で、受け取っても使途を明かさず自由に使える。政治資金規正法に埋め込まれた「抜け穴」と指摘されてきた。特に自民党の場合は、歴代幹事長に多額が配分される仕組みだ。
 2021年9月にこの問題を追及した「こちら特報部」の取材で、ある幹事長経験者は「多くの国会議員が8、9月に海外視察に出かける。政策活動費からいわゆる餞別せんべつと称するものを渡していた」と明かした。自身の駆け出し議員時代も「当選回数が少ないと、とにかくカネがない。幹事長のところにお願いに行くと、気前がいい人で、ポンとくれた」とも話していた。
 今回もやはりそうなのか。政治資金に詳しい神戸学院大の上脇博之教授は「今回の海外視察の費用が政策活動費になるのか、旅費交通費のような形で記載されるのか収支報告書が公開されるまで分からない。ただ、いずれにせよ『党費だから税金旅行ではない』とは言えないはずだ」と話す。
 政党の収入は、献金や党費などの「政治資金」があるほか、共産党以外の各党は国から「政党交付金」を受け取っている。政党交付金は、国会議員数や過去の国政選挙の得票数に応じて総務大臣に届け出を行った政党に国から交付され、2022年には自民党に160億円ほど支出されている。21年分の政治資金収支報告書によると、収入に占める交付金の割合は7割にも上る。

◆海外視察の成果の「見える化」が求められる

 自民党は再三、政策活動費の原資が税金であることを否定するが、上脇氏は「党費とは、寄付も政党交付金も全てひっくるめたお金。帳簿上分けているだけで、政策活動費は実質的に税金が原資といえる。自民党の翌年への繰越額は215億円にも上る。有り余って仕方がないのだろうと思える。こういった形で政党交付金を使うならいっそ廃止するべきだ」と語る。
 また、国会議員が海外に行けば、当該国の日本大使館が接遇するのが慣例になっている。その費用の原資はもちろん税金だ。今年に入ってからは、岸田文雄首相の長男で政務秘書官を務めていた翔太郎氏が首相の欧州外遊に同行。パリ市内の名所を巡り、ロンドン市内でブランド品を買いあさっていたことが発覚し、その際、大使館の公用車が使われたことが批判の的になった。
官房機密費情報公開訴訟で一部開示を認めた最高裁判決を受け、記者会見する原告弁護団。機密費から外遊議員への餞別支出も指摘されてきた=2018年1月、東京・霞が関で

官房機密費情報公開訴訟で一部開示を認めた最高裁判決を受け、記者会見する原告弁護団。機密費から外遊議員への餞別支出も指摘されてきた=2018年1月、東京・霞が関で

 さらに過去には、政策活動費と同じように、領収書なき政権資金として使途の報告義務がない「官房機密費」が外遊に支出された、との指摘もあった。共産党が02年に公表した宮沢内閣時代の加藤紘一官房長官が扱った会計記録によると、議員外遊の際の餞別にあてられていたことが分かっている。
 国会議員、地方議員問わず、海外の先進的事例を学んで政策に生かし、外国要人らと交流すること自体は一概に否定されるべきではない。ただ、政治ジャーナリストの泉宏氏は「ちゃんとした目的があって視察に行くなら、ここまで目くじらを立てられないが、あの写真や投稿からはとうてい真剣味は感じられない。こういった活動に税金が混じった党費を投入し、後押しする自民党も問われる」と疑問を呈する。
 「多くの国民は物価高に苦しみ、外国に行くことさえままならない人がほとんど。国会議員の海外視察はただでさえ批判的に見られるのに脇が甘すぎる」とも話し、「海外視察をしたら、こんな成果があったとアピールできるぐらいにするべきだ。どういった形で政策に反映したのか『見える化』させていかなければならない」と求める。

◆デスクメモ

 夏休みで給食がなくなり、児童が栄養のある食事が取れないからと奮闘する子ども食堂。物価高と猛暑で食費や電気代を心配するシングルマザー。そんな夏を過ごす人たちが、夏のパリを満喫するはしゃぎっぷりを目にして「少子化対策の勉強」という名目を信じられるものだろうか。(歩)

 

 

エッフェル塔の前でポーズをとった写真に、現地で食べた食事の写真。自民党議員がフランス研修中に行ったSNSへの投稿に批判が出ています。松川るい参議院議員はエッフェル塔のポーズをした写真を削除しました。

   ◇

エッフェル塔を背景に頭の上で両手を合わせ、笑顔でポーズ。自民党の松川るい議員が、自身のSNSに投稿した写真です。

7月下旬に自民党女性局のフランス研修中に撮影されたものですが、SNS上では「観光旅行して写真を撮ってるんじゃないんだから」、「豪雨被災地で苦しんでいる人も多いのにどうなってんだよ」、「国民は物価高で大変な時にいい気なもんだ」などと、批判の声が相次いでいます。

3泊5日のフランス研修に参加したのは、4人の国会議員や地方議員など、合わせて38人です。研修に参加した今井絵理子議員のSNSでは、「女性局メンバー38名、無事にフランス到着」と、笑顔で写った空港の写真などを投稿。同じく参加者の広瀬めぐみ議員は、ルーブル美術館前でのピース写真を始め、「今日のお昼」と、現地で食べた食事の写真なども投稿していました。

批判をうけ、自民党女性局長の松川議員は7月31日朝、自身のSNSで、「私のSNS投稿のせいで、中身のある真面目な研修なのに誤解を招いてしまっており、申し訳なく思っております」とコメントを出しました。

今回の費用は党費と参加者の自己負担だと説明。研修では少子化対策や政治における女性の活躍などについて、フランスの教育省や議員らと意見交換をしたということです。

さらに、「こうした意見交換などの合間にエッフェル塔に立ち寄って記念写真も撮りました。その事が問題だとは思っておりません」と、研修の合間に記念写真を撮ることは問題ないとの認識を示しました。ただ、「エッフェル塔前の写真の1つは真面目な研修に参加された皆様にまでご迷惑がかかるとした本位(※原文ママ)ではありませんので削除させていただきました」。

これに対して、野党は…

立憲民主党 西村智奈美代表代行

「こういったことが全部同じように、国会議員の海外に行く視察があんな風に浮かれながら行われているんじゃないかと見られることについては、本当に残念ですし、ある意味、迷惑なことだなと」

共産党 吉良佳子議員

「何をアップして、何を発信していくのかっていうのが問われているんだろうなと思うんですね。(私だったら)旅行に来たかのようなSNS、写真を発布することはしないかなと」

SNSの投稿が発端で広まった今回の批判。研修で“何を学んだか”だけではなく、“何をどう発信するか”が問われています。

 

 

38人が参加した自民党女性局のフランス研修を巡り、国会議員のSNS投稿に批判が殺到しました。投稿ではエッフェル塔前でのポーズや食事など、楽しげな写真が続々。議員側は「誤解を招いた」と謝罪し、写真を削除。なぜこのような投稿をしたのでしょうか。

■今井絵理子議員も笑顔の写真をSNSにアップ

日テレNEWS

自民党の松川るい参院議員が、自身のSNSに投稿した写真。フランス・パリのエッフェル塔を背景に、頭の上で両手を合わせる3人の女性が写っています。おそろいのポーズを決め、笑顔を見せています(現在は削除)。

今井絵理子参院議員もSNSで「無事にフランス到着!!」という文章や、笑顔で写った空港での写真などをアップしました。

これらは7月下旬、自民党女性局のフランス研修中に撮影されたものです。3泊5日の日程で、参加したのは4人の国会議員や地方議員など38人です。

■SNS上では「脇の甘さ」指摘する声

日テレNEWS

同じく参加者の広瀬めぐみ参院議員のSNSには、ルーブル美術館前でのピース写真がありました。さらに「今日のお昼」と絵文字付きで紹介された、現地で食べた食事の数々も投稿されました(現在は削除)。

こうした投稿に、SNS上には「社員旅行かよ浮かれすぎ」「写真を見た有権者にどう思われるかを考えていない証拠」「国民は物価高で大変な時にいい気なもんだ」といった声が。「まるで社員旅行」といった批判など、脇の甘さを指摘する声が相次いでいます。

■女性局長の松川議員は釈明コメント

日テレNEWS

批判を受け、自民党女性局長の松川議員は7月31日朝、自身のSNSでコメントを出しました。「私のSNS投稿のせいで、中身のある真面目な研修なのに誤解を招いてしまっており、申し訳なく思っております」と謝罪しました。

さらに「税金を使っているのでは」との指摘には、今回の費用は党費と参加者の自己負担であると説明しました。研修では少子化対策や、政治における女性の活躍などについて、フランスの教育省や議員らと意見交換をしたということです。

なぜこのような写真を投稿したかについて、松川議員は「フランス文化もパリの街も素晴らしかったという感想を持ち、皆様にそれを伝えたいと思い、投稿しました」と明かしました。

一方で「エッフェル塔前の写真の1つは真面目な研修に参加された皆様にまでご迷惑がかかるとしたら本意ではありませんので、削除させて頂きました」としました。

■野党「視察で浮かれていると見られる」

日テレNEWS

野党からも批判が上がります。

立憲民主党の西村智奈美代表代行

「こういったことが全部同じように、国会議員の海外に行く視察が、あんなふうに浮かれながら行われているんじゃないかと見られることについては本当に残念ですし、ある意味迷惑なことだなと」

■「国民の理解」得られる視察とは

日テレNEWS

有働由美子キャスター

「視察は悪いことではありませんし、記念写真を撮るのもどうぞご自由にですが、その写真をSNSに載せる感覚は正直、どうなのかと思います」

「今日本では物価高の中、苦労しながら生活している人たちがいます。災害級の暑さの中、大雨被害の地域で頑張っている人たちがいます。国民にしっかり目を向けて、国民の理解を得られる視察をしてほしいと思います」

(7月31日『news zero』より)

 

 

自民党議員らによる「フランスへの研修」が物議を醸していることについて、SNS上では「完全に観光旅行」などと批判の声もあがっています。
今回の“研修”費用、負担はどのようになっているのでしょうか。解説です。

国会議員は、30万円を自己負担

日比麻音子キャスター:
7月27日、自民党の松川るい議員は、エッフェル塔の前で、エッフェル塔を真似たポーズをした写真などを、SNSに投稿しました。

TBS NEWS DIG Powered by JNN

SNS上には「研修という名のフランス旅行」だとか、「遊び感丸出し!生活苦で苦しんでいる国民が多くいるんだ!」といった声があがっています。

こういった反応を受けて、松川議員は、「真面目な研修に参加された皆様にまで、ご迷惑がかかるとしたら、本意ではありませんので、削除させていただきました」とSNSでコメントをしています。

そもそも、どういった研修なのかというと、国会議員は、松川るい 参院議員、今井絵理子 参院議員、広瀬めぐみ 参院議員、梶原大介 参院議員、そして地方議員、さらには民間の方を含めて、38人が参加。

TBS NEWS DIG Powered by JNN

女性局では、5年に1回程度、海外での研修を行うということで、今回はフランス。7月下旬に、3泊5日の日程です。
目的は、少子化対策、政治における女性の活躍などの、視察・意見交換をすること。
費用に関して、松川議員の説明によりますと、自民党費、そして、参加者の自腹によって賄っているので、公費は使っていない、と強調しているわけです。

研修に参加した今井議員は「海外研修に対して、公金を使って無駄だという指摘もありますが、無駄な外遊ではありません。旅費についても、党の活動ですから、党からの支出と、参加者の相応の自己負担によって賄われています」と、公費は使っていないと話しています。

TBS NEWS DIG Powered by JNN

金額を見ていくと、国会議員が自己負担した額は30万円。ただ、これを上回った場合には、党が負担しているということ。

TBS NEWS DIG Powered by JNN

では、自民党の収入はどうなっているのか。党費としては、個人や団体からの寄付であったり、党員から集めた会費であったりが含まれます。
一方で、政党交付金は、税金が主な原資となっています。国から党に交付されるお金で、これが収入全体の約7割を占めています。

SNS上には、「どんな言い訳をしようが、慰安旅行だよ」とか、「党費なら良いとでも?」とか、「あんな写真をSNSにUPする必要はなかっただろうし、せめて政治家らしい写真を使って」といった声があがりました。

TBS NEWS DIG Powered by JNN

TBSスペシャルコメンテーターの星浩 氏も、「負担したのが、党費からなのか、政党交付金からなのかは不明だが、いずれにしても党からの支出。使い方としては好ましくない。観光旅行と批判されても仕方がないのでは」という指摘しています。

自民党幹部はJNNの取材に対して、今回に関しては「政党交付金は使っていない」としています。

野党とチームを組んで行けばいい

ホラン千秋キャスター:
日々の生活が苦しくなっている中で、議員の皆さんが、楽しい雰囲気の写真ばかりに終始してしまうと、何のためなんだというところに批判の矛先がいってしまうこともあるだろうなという気もします。

TBS NEWS DIG Powered by JNN

若新雄純 慶応大学特任准教授:
褒められた写真だとは思わないのですが、僕らはちょっと、SNSで切り取られた瞬間に、振り回されすぎな気もするんですよ。ずっと遊んでましたってことなら、自費だったとしても問題だと思うんですけど。よく考えたら、写真というのは、瞬間の切り取りに過ぎないということは、わかっているはずじゃないですか。人間は、SNSで切り取られた一部の瞬間の情報から、前後を予想していく生き物だと思うんですよね。友達のハッピーな瞬間とか、芸能人の楽しそうな瞬間とかだけに、一喜一憂するのではなくて、僕らの人生には、前後があるということをもう少し考えないと。SNSでも、1枚の写真について、みんなが神経質になっている。
政治家も、その切り取りの写真を、取り下げればいいという問題でもない。その瞬間が全部だと認めてしまっている感じがする。

ホランキャスター:
私たちのもとに届くのは、物事のほんの一瞬だということを、私たち自身も覚えておかなきゃいけないなとは思うのですが、やっぱり、こういう楽しい雰囲気だけが伝わってきて、結局、何が身になったのか、どんな良い点があるのかというところが、実感として伝わってこないので、余計にそのギャップで、ずるいな、という気持ちになってしまいます。

若新雄純 慶応大学特任准教授:
海外のトレンドを政治家が知ることは大事だと思うのですが、だったら、ふだん敵対してる与野党と一緒にチームを組んでいけばいいと思うんですよ。批判していた共産党の人と一緒に組めば、お互いに批判されるから、真面目にやりましょうとなる。内輪だけで行くから、緊張感が足りなくなる。その辺は工夫してほしいですよね。いい意味で、自分たちに厳しくしてくれる人を身近に置いて活動するということは、いいのかなと思います。

 

 

自民党・松川るい女性局長「軽率だったと反省」フランス研修中の写真に関して

TBS NEWS DIG8/1(火)10:43

自民党女性局のフランス研修について、「まるで観光旅行だ」などと批判の声が上がっていることに対し、写真をSNSに投稿した松川るい女性局長は「大変軽率だったと反省している」と陳謝しました。


自民党の松川るい参院議員や今井絵理子参院議員ら女性局の国会議員や地方議員ら38人は先月下旬、フランスで研修を行い、その様子をSNSに投稿しました。これに対し、SNS上では「完全に観光旅行だ」などと批判の声が相次いでいます。

こうした事態を受け、松川氏が報道陣の取材に応じ、「軽率だった」と陳謝しました。

自民党 松川るい女性局長
「SNS上の発信については不適切なものがあったと思っておりますし、その点については多くの誤解を与えたことについて反省しています」

松川氏はSNS上の発信について、党側から注意を受けたと明らかにしたうえで、フランスでは少子化対策や女性活躍などについて意見交換が出来たとし、研修は有意義なものだったと強調しました。

 

これからもぜひ一日一回、上下ともクリックしてくださると大変うれしいです!!!

Amazon 社会・政治・法律

Amazon Kindle ベストセラー