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立候補しているのは立憲民主党の前の衆議院議員で、社民党が推薦する末次精一氏と自民党の新人で公明党が推薦する元証券会社社員の金子容三氏の2人です。
徳島・高知の参院補選とともに与野党が対決する構図となっていて、選挙結果は岸田総理大臣の政権運営や衆議院の解散戦略に影響を与えることも予想されます。
そんな中、岸田政権の防衛大臣である木原稔防衛相は、長崎県佐世保市で開かれた衆院長崎4区補欠選挙の集会での演説で、、佐世保にら海上自衛隊の基地があることを前提に
「しっかり応援していただくことが、自衛隊並びにその家族のご苦労に報いることになる」
「佐世保は自衛官、その家族が誇りを持って過ごしている街だからこそ、自衛隊に理解がある」
と言い切りました。
さらに、木原防衛相は岸田政権が2023年度から5年間で計43兆円にまで増やすとしている防衛費に触れ、
「野党は残念ながら反対。
私はそういう方に佐世保の代表になってほしくない」
とも言ったんですと!(呆)

この演説は自民党対立憲民主党の戦いになっている長崎衆院補選において自衛隊関係者は自民党に入れるべきだ、野党立民の候補者に入れたら自衛隊の家族の利益に反すると誘導しているわけで、完全に利益誘導です。
これで佐世保の有権者の票が取れると思っているのなら、いくらなんでも佐世保市民を小馬鹿にしすぎで舐めてるでしょう。

受け取られかねないとかまた曖昧なマスコミ用語を使っているが、自衛隊の政治利用そのものだ。
しかも、さらに問題なのは、木原氏が防衛大臣の地位を利用して、政権与党とはいえ一政党に過ぎない自民党の公認候補への選挙運動に自分が指揮する自衛隊を利用したことです。
これは、2017年に自民党の稲田朋美防衛相が、東京都議選の応援演説で
「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」
と言ってしまい、選挙権行使以外の自衛隊員の政治的行為を制限する自衛隊法に抵触する可能性があるとして批判を浴びたのと全く同じ問題をも生じます。

木原防衛大臣のこの演説は、防衛相としての地位を利用し、政治的に中立であるべき自衛隊を政治利用した発言であり、猛烈な批判を市民や野党から浴びたため、木原大臣は翌16日には
「誤解を受ける可能性がある」
として、この発言を撤回しました。
毎度毎度、政治家が「失言」をしては、国民の「誤解」を招く「恐れ」があるとして撤回しますが、市民はちっとも誤解してませんよ。
これは木原氏が防衛大臣の地位を利用して、特に政治的中立性が求められる自衛隊員とご家族の票を集めようとしたのは明らかではないですか。

そもそも、実質的には軍隊である実力組織の自衛隊について、国家公務員の中でもさらに政治的中立性が大切だとして、自衛隊法で隊員の選挙権の行使を除く政治的行為を制限しています。
つまり、時の政権が自公政権だとしても、自衛隊が自民党公明党に味方して野党を排斥するようなことがあったら、もう議会制民主主義は崩壊して独裁制になるからです。
なので、武力を実際には持っている自衛隊員については、とくに政治的中立性が重視されているのです。
これに対して木原防衛大臣は自らが指揮する 「自衛隊」 と いう言葉を使い、自分が所属する自民党公認の候補者への投票を呼びかけています。
この防衛大臣の演説は選挙結果に大なり小なり影響を及ぼすわけで、防衛大臣や自衛隊に求められる政治的中立性を明らかに侵しています。
岸田首相は
「自衛官とその家族への敬意と感謝を述べたものという趣旨を説明した上で、誤解招くのであれば撤回したい旨の説明をしていると承知」
などと述べた上で、引き続き防衛大臣の職務にあたらせる考えを示しました。
木原大臣のこの重大発言について即刻更迭できず、茂木幹事長の派閥だからといってまたかばっている岸田首相にもう政権担当能力はありません。
どの世論調査でも軒並み政権発足から2年間で最低の内閣支持率を叩き出したことですし、内閣総辞職して総選挙したらよろしいねん。


木原稔大臣って、なんか名前聞いたことあると思ったら、安倍政権が安保法案を通そうとしていた2015年6月に自民党の青年局長として、あの百田尚樹現日本保守党党首を呼んで
「本当に沖縄の二つの新聞社は絶対つぶさなあかん。沖縄県人がどう目を覚ますか。あってはいけないことだが、沖縄のどっかの島でも中国にとられてしまえば目を覚ますはずだが、しようもない。根が深い。苦労も理解できる。」
と言わせたやつではないですか。
こんな札付きの右翼は大臣辞めて日本保守党に行ったらよろし。
百田・自民党勉強会全記録「商売のため基地周辺を選んで住んだ」「沖縄県民の方が米兵より強姦率が高い」
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