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こちらではお初にお目にかかります。弁護士・元ロースクール教授、宮武嶺の社会派リベラルブログです。

桜を見る会前夜祭・懇親会について安倍事務所は一切負担していないと大ウソをつき、本当のことを言っていたANAホテルに謝罪までさせた安倍晋三前首相と自民党は全納税者に謝罪すべきだ。


安倍首相追放の次は菅政権を打倒!

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 まず、最初に書いておきますが。

 安倍前首相に対して東京地検特捜部の捜査の手が伸び始めたことに関して、これを菅・二階ラインによる安倍つぶし、安倍氏が次の総理総裁を狙っている野望を潰すための策動だ、などとしたり顔に説明しているリベラル・左派の陰謀論が散見されます。

 しかし、これは全くのうがった考えです。

 

 もともと、安倍前首相に対する検察捜査をけん制しだしたのは安倍支持のネトウヨ・コメンテーターたちで、陰謀論にめっぽう大好きな最近のリベラル左派(トランプ大統領が主張する米大統領選不正投票論に乗る人さえいる)が、まんまとこれに乗せられているだけなので、これは注意してくださいね(笑)。

 さて、安倍前首相の急所の一つ、黒川検事長をどうしても検事総長にしなければいけなかった桜を見る会前夜祭・懇親会問題が風雲急を告げてきました。

【「守護神」黒川検事長はもういない】桜を見る会問題で、安倍前首相の秘書に東京地検特捜部が任意取調べ。懇親会費用の一部を安倍事務所が負担したホテルニューオータニの領収書発見!【政治資金法違反】

 

 安倍氏を押しに押して、読売にだけに安倍総理が声明を発表することさえあった読売新聞の今朝の記事です。

安倍氏側が800万円超補填か

 安倍晋三前首相(66)側が主催した「桜を見る会」の前夜祭を巡り、会場のホテル側に支払われた総額が、昨年までの5年間に計約2300万円に上ったのに対し、参加者からの会費徴収額は計1400万円余りにとどまっていた疑いのあることが関係者の話でわかった。

 東京地検特捜部は、差額の計800万円超を安倍氏側が補填(ほてん)していた可能性があるとみて、捜査している。

 前夜祭は昨年まで、政治団体「安倍晋三後援会」(山口県下関市)が「桜を見る会」の前日に東京都内のホテルで開催。毎年、安倍氏の地元・山口県の支援者ら数百人が1人5000円の会費で参加し、飲食が提供されるなどした。

 関係者によると、前夜祭の費用は2015年から昨年にかけて、年約300万~600万円余りかかったものの、参加者から集めた会費は年200万~300万円台だった。差額は多い年で約250万円に上っていたという。

 ホテル側は、安倍氏側から差額を受領したことを示す領収書を作成し、安倍氏側に渡していたといい、特捜部も領収書の存在を把握。ホテル側や安倍氏側から提出された資料を分析するとともに、安倍氏の公設第1秘書や私設秘書のほか、地元の支援者ら少なくとも20人以上から任意で事情を聞いた。

 前夜祭を巡っては、差額分を安倍氏側が補填していたのではないかと野党が追及。市民団体なども政治資金規正法違反や公職選挙法違反の容疑で特捜部に告発状を提出していた。

 安倍氏はこれまで、「後援会としての収入、支出は一切なく、事務所側が補填したという事実も全くない」と説明。安倍氏の事務所は23日、「告発を受けて説明を求められたので、捜査に協力し、真摯(しんし)に対応している。詳細については、差し控える」とのコメントを出した。

 

 800万円という数字は昨日の私のブログ記事に引用したNHKの詳報でも触れていたので、この記事のどこが読売新聞の「独自」(スクープの時に使う用語)記事なのかわからないのですが、安倍事務所と後援者20人以上に事情聴取したってのはすごいです。

 普通ならこれはもう安倍事務所への捜索差し押さえ=強制捜査に行く流れではあります。

 あの岩田記者を筆頭に安倍政権を支えに支えてきたNHKと読売新聞が朝日新聞さえ出さなかった数字まで出してきたのは、感慨深いものがあります。

 アベノマスクを筆頭に新型コロナ対策で無能をさらけ出した安倍前首相への支持率を下げっぱなしにして、総理総裁を続けられないところまで追いつめた市民の力が、とうとう、黒川検事長を検事総長にさせなかったことで東京地検特捜部を動けるようにし、保守派のマスメディアも報道するところまで持ってきたかと思うと、涙が出そう(笑)。

 

 ただ、この800万円の問題だけでは、刑事事件の相場感覚でいうと起訴まではいけない。

「後援会としての収入、支出は一切なく、事務所側が補填したという事実も全くない」

としてきた安倍事務所が、政治資金規正法で決められた収支報告書の訂正をして、不起訴(起訴猶予)で終わりになってしまいます。

 そのとき、普通に処理した東京地検特捜部を責めるのはおかしいのであって、安倍前首相に対して次の衆議院選挙に出馬させない、政界引退を求めていくのが民主主義というものです。

 

 

 もし、安倍氏にGoto刑務所キャンペーンを張るとしたら、河井克行・案里夫妻の買収資金1億5000万円の提供問題を合わせ技で追及できないといけないですね。

 この問題追及が始まると、まさに現政権の中核、菅総理と二階自民党幹事長に火が付くので、これは素晴らしい。

 とにかく、冒頭にも述べたように、東京地検特捜部は菅政権に操られているとかなんとか、怪しげな見立てをすることは安倍晋三氏を助けることにしかなりません。

 まともなリベラル左派はそこだけは注意してください。

 

 さて、もう一つ。

 ホテルニューオータニは安倍前首相御用達のホテルで、この前は麻生副総理が政治資金調達パーティにも使っていた政権擁護ホテルだから仕方ないのかもしれませんが、彼らのせいで正直者のANAホテルがとばっちりを受けたんですよ。

7月10日からの5000人イベントにこだわったのはこのためだった。東京の感染者286人・全国610人の状況下で、麻生派が解散総選挙に向けて選挙資金集めのための3000人パーティを開催。

 

 

 安倍事務所が桜を見る会の前夜祭・懇親会に使ってきたのはANAインターコンチネンタルホテルとホテルニューオータニ。

 ANAホテル側に問い合わせたという立憲民主党・辻元清美議員が2020年2月17日午前の衆院予算委員会で

「主催者に対し、明細書を発行しなかったケースはなかった」

と回答があったと追及したところ、安倍氏は午後の予算委員会で

「私の事務所がホテルに確認したところ、辻元議員にはあくまで一般論で答えたもので、個別の案件については、営業の秘密に関わるため、回答には含まれていないとのことだった」

と答弁しました。

 これに対してANAホテルは17日夜、各紙の取材などに全部応じて敢然と

「明細書を出さない例外があるとは言っていない」

「“営業の秘密に関わる”とは言っていない」

と回答して、安倍首相の説明を完全否定したんです。

ANAホテルが安倍首相の嘘を全否定。安倍首相が答弁の中で決定的なミス!安倍事務所の「桜を見る会」前夜祭は政治資金規正法違反と確定!ああ、安倍総理の桜散る。虚星、堕つ。。。

 

 

 ところが、翌2月18日。

 自民党の森山国対委員長は報道陣に、ANAホテル関係者が自民党のところに17日夜に来て

「ホテルのしかるべき方が『大変ご迷惑を掛けている』と党本部に来たと聞いた」

と述べました。

 その後、ANAホテルは全マスコミの取材に

「個別の案件については、一切開示できない」

と、口を閉ざさざるを得なくなったんです。

【悲報】安倍首相の嘘を暴いたANAホテルが自民党に謝罪させられ、その後、マスメディアに沈黙。みんなでANAホテルを応援しよう!

 

 

 権力に抵抗してよくここまで頑張ってくれたANAホテル。

 今回の領収書もまずこのホテルから先に出たとみて間違いないと思っています。

 2月当時も書いたんですが、お金のある方、Gotoキャンペーンで最後にどこか行かれる方は、ぜひホテルニューオータニなんて使わないで、ANAインターコンチネンタルホテルをどうぞ!(笑)。

 

昨日、うちからもリンクさせていただいている古寺多見さんも厳しめに書いておられますが、リベラル左派系が陰謀論に走られると本当に困ります。

まじめなこちらがめっちゃ迷惑しますww

しかも、トランプ大統領とか安倍前総理とかに利用されたらダメですよ、まったくぅ~。

今回の問題だけはくれぐれもよろしくお願いいたしますm(__)m。

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「桜を見る会」の前日夜に開催された懇親会をめぐる問題で、会場のホテル側が作成した領収書には去年までの5年間にかかった懇親会の費用のうち安倍前総理大臣側が少なくとも800万円以上を負担したことを示す内容が記されていることが、複数の関係者への取材で新たに分かりました。
東京地検特捜部もこうした経緯を把握し、安倍前総理大臣の公設第1秘書らから任意で事情を聴くなどして確認を進めているものとみられます。

「桜を見る会」の前日夜に開かれた安倍前総理大臣の後援会主催の懇親会は、7年前の平成25年から去年まで都内のホテルで毎年開かれ、会費5000円で支援者らが参加していましたが、野党側が国会で「安倍事務所が費用を補填(ほてん)していたのではないか」などと追及し、全国の弁護士らからは政治資金規正法違反などの疑いでの告発状が提出されています。

明細書に“5年間の費用総額 2000万円超”記載

 
明細書に“5年間の費用総額 2000万円超”記載
複数の関係者によりますと会場となった2つのホテルは、懇親会の費用の総額などが記された明細書を安倍前総理大臣の事務所側に宛てて作成していて、去年までの5年間の費用の総額は合わせて2000万円を超えることが記されているということです。

“安倍前首相側 800万円以上負担”示す内容 ホテル側領収書に

さらに、この総額から参加者から集めた会費分などを差し引いた少なくとも800万円以上については安倍前総理大臣側が負担したことを示す領収書が作成されていたということです。

東京地検特捜部 安倍前首相の公設第1秘書から任意で事情聴く

 
東京地検特捜部 安倍前首相の公設第1秘書から任意で事情聴く
東京地検特捜部もこうした経緯を把握し、後援会の代表を務める安倍前総理大臣の公設第1秘書らから任意で事情を聴くなどして確認を進めているものとみられます。

懇親会の費用 事務所や後援会の収支は一切ないと説明

 
懇親会の費用 事務所や後援会の収支は一切ないと説明
安倍前総理大臣はこれまで国会などでホテル側との契約は懇親会の個々の参加者との間で交わされたとしたうえで、「懇親会のすべての費用は参加者の自己負担で支払われており事務所や後援会の収支は一切なく、政治資金収支報告書に記載する必要はない」と説明し、明細書についても「事務所に確認したがホテル側からの発行はなかった」と説明していました。

安倍前首相の事務所「コメントを差し控える」

安倍前総理大臣の事務所は23日午後、「先般、刑事告発されたことを受けて説明を求められましたので、捜査に協力し、真摯に(しんし)対応させていただいているところです。なお、詳細については、コメントを差し控えさせていただきます」とするコメントを発表しました。
 
 

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