
『1960年頃、世界で一番かっこいい男がチェ・ゲバラだった』(ジョン・レノン)
「もし我々が空想家のようだと言われるならば、救い難い理想主義者と言われるならば、出来もしないことを考えていると言われるならば、何千回でも答えよう、
“その通りだ!”」(チェ・ゲバラ)
(もちろん、二人が実際に会ったことはない)






キューバ革命の立役者であり、世界で一番愛されている革命家、チェ・ゲバラ。
彼が子供に宛てた手紙から。
「世界のどこかで不正が誰かに対して行われたら、それがどんなものであれ、心から深く悲しむことのできる人間になりなさい。
それが革命家としてのもっとも美しい資質だ」
ラディカルとリベラルの対話シリーズ、森川文人弁護士からの返信です。
2014.12.4弁護士森川文人による、東京都知事選挙、鈴木たつお候補応援演説@杉並区役所前
皆さんにとって「革命」とはどのようなイメージでしょうか。
「少数派による武装蜂起」「非現実的な過激派」「結局は、全体主義的・ソ連的な官僚支配」・・・
そんなところではないでしょうか?普通そうですよね。
「革命」ほど体制から嫌われる発想ないし、また、「現体制の中から」の価値観から見た場合、それは必ず「非現実」的に映るはずだからです。




レーニンとロシア革命。
ジョンレノンの『イマジン』じゃないけれども、「革命」とは「常に」未来、「常に」彼岸にある「理想郷」、「いま、ここにないもの」・・・それがせいぜいのプラス「イメージ」だと思います。
こんな「夢想的」なものを口にするなんて、よほどの世間知らずか、世迷いごとか。
「イマドキ、流行んないよ・・・まさにイマジン(想像)じゃん。」
つまり、21世紀の今「革命」を考えることは「現実的」ではない・・・・のか。戦争は「現実的」?
う〜ん・・・・ところで、「私たちにとってのリアル(現実)」とは何でしょうかねえ?
ジョン・レノン、「Imagine」。
今、皆さんには守りたい「リアル(現実)」はあるでしょうか?
この「戦争法案」の成立を止めれば、「とりあえずは(とりま!)よし(それな!)!」、ということになるのかな?
「安倍政権」の前、さらには、2011年の「3.11」の前の現実=生活に「復興」したらオッケー、ということはないのではないかな?
あの頃、既に拡大する非正規化・格差・生活保護受給率、実質賃金の下落等々、私たち99%の生活は追い詰められていたし、若者の展望は見いだせない状況にありました。
社会の困りごとを扱う弁護士だからこそ、特に実感が強いのかもしれません。サラ金、首切り、離婚・・・諸矛盾満載でした、すでに。





1989年、冷戦の象徴、ベルリンの壁崩壊。
率直に言って、私たちにとって「現実」は、私たちの目の前にある、そして、なんとなく他人には言いにくい「生きにくさ」であり、それは99%の人間にとっては、もはや普通に暮らすことが出来ないという「世界の矛盾」であり、そういうリアル(現実)な「矛盾」が、もはやメディアや教育を利用しても押しとどめることが出来ない位に溢れてきた、その「社会の本当の中身=矛盾・歪み」が、私たちの「現実」ではないでしょうか?




南アフリカ共和国のアパルトヘイトを打ち破った民衆とネルソン・マンデラ氏。
「ラディカル」という言葉の意味は、「急進的」とか「過激」とか、という意味と共に、「根源的、根本的」というのがあります。私は、覆いを剥ぎ取って「現実」そのものを捉えるのがラディカルな視点だと思っています。
すでに耐え難い「現実」=私たち99%の生活と未来の矛盾を丁寧に暴露し、自分たちに突きつけ、「時代認識」の共有を拡大していく、のがラディカル=根源的な発想、根本的に社会を見直す革命の発想です。
「イメージ」みたいな「少数が暴力的に蜂起」(テロ?)しても成功するわけないもん、昔から。


大英帝国によるインドに対する植民地支配に非暴力抵抗主義で対抗し、ついに独立を勝ち取ったマハトマ・ガンジー。
「はじめに彼等は無視し、次に笑い、そして挑みかかるだろう。そうして我々は勝つのだ。」
捉えるべきは、作られたイメージではなく、「現実」です。
自由でリベラルな「イメージ」とラディカルな「リアル(現実)」。
あなたは、「イメージ」の向こうの「リアル(現実)」を直視してますか?



アフリカ系アメリカ人の解放運動を進めたマーティン・ルーサー・キング牧師。
少しくらい考え方が違ったって、リスペクト出来る友達がいるって素晴らしい。
よろしかったら大変お手数とは存じますが、上下ともクリックしてくださると大変うれしいです!
関連記事
森川文人弁護士 どの「戦争」に反対するのか? ラディカルとリベラルの対話シリーズ1
「専守防衛」が怖い・・・警官の仕事に思う ラディカルとリベラルの対話シリーズ2
戦争法案阻止のため、「集団的自衛権の行使反対」の一点で集まろう。ラディカルとリベラルの対話シリーズ3
今、大事なこと ラディカルとリベラルの対話4
何を守るために、誰と闘うのか 資本主義の時代のラディカルな対決点。ラディカルとリベラルの対話5
立憲主義の大切さ。「権力は腐敗する。絶対的な権力は絶対的に腐敗する」 ラディカルとリベラルの対話6
主人公として踊りだそう! 「主体」が問われる時。 ラディカルとリベラルの対話7
人気ブログランキング