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こちらではお初にお目にかかります。弁護士・元ロースクール教授、宮武嶺の社会派リベラルブログです。

サウジアラビアがイランと国交断絶。中東に緊張をもたらすサウジに理がない。


 

 中東の大国、サウジアラビアがイランとの国交を断絶し、両国の緊張が高まっています。

 イスラム教スンニ派の指導国を自認するサウジアラビアと、同シーア派が支配する大国であるイランは、数十年間にわたり対立を続けており、サウジ政府はイラン政府がアラブ問題に干渉していると頻繁に非難しあってきました。

 サウジアラビアとイランはともに中東の地域大国で、それぞれ存在感を高めようと、異なる立場で、たとえばシリア問題にも関わってきました。


 シリア問題ではアサド大統領の処遇をめぐってアメリカとロシアが依然として対立していますが、サウジアラビアは宗派上の違いからアサド政権を敵視し、アメリカと同じく、シリアの反体制派を支援しています。

 一方、イランは宗派が近いアサド政権を支援し、ロシアと距離を近づけています。

 今回、両国の対立が決定的になったということは、両国がシリア問題の解決に向けて協力していく可能性が遠のくことになるでしょう。

 

 このように、両国は、イエメンやシリアなどで対立しあってきたのですが、2016年1月3日、イランのテヘランにあるサウジアラビア大使館が民衆により襲撃されました。 そして、大使館襲撃を受け、サウジアラビア政府は3日、イランとの外交関係を断絶すると発表しました。

 今回の騒動のきっかけ、サウジアラビア政府が2日、2011年の「アラブの春」の際、反体制デモを主導した「テロリスト」だとして、イスラム教シーア派の指導者ニムル師ら47名の死刑執行を発表したことでした。


 死刑が執行されたニムル師は、シーア派のイスラム教徒が多く住むサウジアラビア東部の宗教指導者で、国内では少数派のシーア派住民の信仰や職業選択の自由などの権利を保障するよう訴える活動を続けてきました。

 若者から高い支持を受けたニムル師は、中東の民主化運動「アラブの春」が起きた2011年、抗議デモを主導し、反政府活動を強めました。

 ニムル師は2014年、テロ行為などを扱う特別な刑事法廷で、国王に逆らい宗派対立を扇動したなどとして、死刑判決を受けていたのですが、パン・ギムン国連事務総長をはじめとする国際世論の反対を無視した死刑執行でした。
 
 
ニムル師は2011年の民主化運動「アラブの春」でサウジ王室の追放を主張。2012年に逮捕され、宗派間対立をあおった罪などで14年に死刑を言い渡されていた。
 
 

 サウジアラビアからの国交断絶に対し、イラン外務省は声明を発表し、外交断絶はサウジアラビアが国内問題から目をそらすために行ったもので、

「襲撃事件を利用して緊張を高めている」

と非難しています。

 最近、アメリカのオバマ政権とイランの間の話し合いが進んでおり、核協議の最終合意を受けてイランに対する経済制裁が解除される見通しです。

 サウジの行動は、思想犯に対する大量処刑ということも許されませんし(やってることが「イスラム国」と変わらん)、その後の民衆の行動を理由にいきなり国交断絶というのは、イラン当局も大使館襲撃に関連し44人を拘束しているのですからいかにも乱暴で、シリア問題の解決を難しくするだけでなく、イランと世界の緊張緩和に横やりを入れるものとしか思えません。

 サウジとイスラエルのやっていることがかぶっていて、アメリカ国内のタカ派と連携しているような気がするのは私だけでしょうか。


 

ニムル師が1月2日に死刑が執行されたことに対し、イランの首都テヘランでは同日夜、サウジ大使館に火炎瓶が投げつけられるなど暴力的なデモが起きていた。

 



サウジアラビアは現在、日本にとって原油の輸入元第1位の国で、経済制裁が終わればイランも以前のように、今後、日本にとって資源の有力な輸入元になると期待されています。

中東情勢がさらに不安定化すれば、中東のエネルギーに大きく依存する日本への影響もないとは言えません。

外交を「得意」とする安倍政権はどう対処するのでしょうか。

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処刑と断交 背景にシーア派の締め付け強化

イランの外交的な孤立への計算も

 【ローマ秋山信一】サウジアラビアが、自国のシーア派指導者ニムル師を処刑した上に、シーア派の盟主を自任するイランとの断交にまで踏み切る強硬姿勢を見せている。背景には、国内治安面での不安要因であるシーア派に対する締め付け強化と、イランを外交的に孤立させようとする計算がありそうだ。

 

 サウジは2日、ニムル師をスンニ派の過激派メンバーら46人とともに処刑。内務省は声明で、ニムル師を「平和と安定を損なうテロリスト」と位置付け、処刑を正当化した。

 スンニ派の中でも厳格なワッハーブ派を国教とするサウジだが、東部の産油地域を中心に国民の約15%をシーア派が占める。

 シーア派の信仰は黙認されてきたものの、シーア派住民に対する社会的な差別意識は色濃い。近年は特にシーア派住民の不満が高まっており、サウジ当局にとっては、過激派組織「イスラム国」(IS)などの過激派と同じ国内の不安定要因となっている。

 2011年には、民主化要求運動「アラブの春」に触発されてシーア派中心の反政府デモが発生。イラン国営通信によると、ニムル師はデモへの支持を表明して注目された。その後、14年に「宗派対立をあおった」などとして死刑判決を言い渡された。

 一方、イランの反発は織り込み済みだった可能性が高い。

 サウジでは昨年1月にサルマン国王が即位し、息子のムハンマド副皇太子(国防相)が軍事・外交分野で実権を握った。サウジはそれ以降、イランのアラブ諸国への介入を再三非難。両国関係は互いを「テロリスト支援国」と批判するほど悪化していた。

 イランは、各国の親イラン勢力と結びついて影響力を拡大してきた。サウジの隣国イエメンでは、シーア派武装組織フーシを支援し、シリアではアサド政権に肩入れしている。

 これに対抗するサウジは昨年3月、イエメンのハディ政権を支援するために軍事介入。シリアでも反体制派への軍事支援を強化した。サウジは、自国についても少数派のシーア派国民とイランが連携する可能性を強く警戒しているようだ。

 サルマン国王は「アラブ合同軍」や「イスラム軍事同盟」の設立構想を通じて、スンニ派やアラブ人の結束を積極的に呼びかけてもいる。表向きはISなどスンニ派の過激派を抑え込むためだが、シーア派のペルシャ人が中核であるイランに対抗しようとする意図も透けて見える。

 イランとの断交には、テヘランのサウジ大使館襲撃事件を利用してイランの孤立化を図る狙いもありそうだ。

 サウジのジュベイル外相は断交を宣言した3日の声明で、1979年の米国大使館占拠や11年の英国大使館襲撃と今回の事件を列挙。「三つの事件では(イラン)政府高官が露骨に敵意をあおって襲撃を仕向けていた」と批判した。「被害者」としてのサウジの立場を強調することで、イランとの関係修復に向かおうとする米英もけん制したようだ。

 

サウジが外交断絶 イランで反発広がる

1月4日 18時56分 NHK


 
サウジアラビアがイランとの外交関係を断絶したことを受けて、イランでは、外務省の報道官が「中東地域の緊張を高め、安定を脅かすサウジアラビアの対応を許さないだろう」と非難したほか、首都テヘランで新たな抗議デモが呼びかけられるなど反発が広がっています。
 
サウジアラビア政府は3日、イスラム教シーア派の指導者の死刑を執行したことに反発するデモ隊によって、イランにあるサウジアラビア大使館が襲撃されたことを受け、イランとの外交関係を断絶すると発表しました。

これを受けてイランでは4日、外務省の報道官が会見し、政府としては、死刑の執行に反発する国民感情の高まりを抑制するための措置は取ったと釈明したうえで、「国際社会は、中東地域の緊張を高め安定を脅かすサウジアラビアの対応を許さないだろう」と述べ、外交関係の断絶に踏み切ったサウジアラビア政府を非難しました。

首都テヘランでは4日も新たな抗議デモが呼びかけられていて、サウジアラビアへの反発が広がっています。その一方で、市民からは「外交関係を断つのはとめないが、武力衝突は避けてほしい」などと、これ以上事態が悪化することへの懸念の声も聞かれました。

イランの最高指導者ハメネイ師は「サウジアラビアの政治家たちは神の報復を受けることになる」などとサウジアラビアを厳しく非難していて、イランの今後の出方が注目されます。

両国の対立の経緯

イスラム教スンニ派の盟主を自認するサウジアラビアとシーア派の大国イランは、ペルシャ湾を挟んで、長年対立してきました。
 
両国の対立が先鋭化するきっかけとなったのが、1979年に起きたイランの「イスラム革命」です。革命の指導者ホメイニ師が親米政権を倒したあと、「革命の輸出」を掲げたことから、アメリカと同盟関係にあるサウジアラビアは自分たちの体制への挑戦だとして反発し、1988年には一時、国交が断絶したこともあります。

双方の対立の構図は、イスラム教の宗派間の対立も相まって、イラクやレバノン、それに内戦状態のイエメンなど中東各地で見られます。特に内戦が続くシリアでは、イランが同じシーア派系のアサド政権を支援しているのに対し、サウジアラビアがスンニ派主体の反政府勢力を支援して、いわば「代理戦争」の様相を見せるなど、双方の対立は中東全域に深刻な影響を与えています。
 
スンニ派とシーア派は、預言者ムハンマドの死後、その後継者となる最高指導者「カリフ」を誰にすべきかを巡って分裂したイスラム教の2大宗派です。
スンニ派は、イスラム教徒の話し合いによって選ばれた者がムハンマドの後継者になるべきだと主張したのに対し、シーア派は血統を重視し、ムハンマドの子孫のみが後継者であるべきだとして対立しました。

世界のイスラム教徒の人口は、スンニ派が8割以上を占め、シーア派は少数派ですが、中東ではシーア派の大国イランをはじめ、イラクやレバノン、それにシリアなど、各地に多くのシーア派の住民が暮らしています。

多数派のスンニ派は正統性を主張し、少数派のシーア派を異端だとして敵視する人たちもいるため、双方による宗派間の争いが絶えず、中東で起きる紛争の大きな火種の1つとなってきました。
 
 

サウジ・イラン外交断絶 和平協議など影響懸念

1月4日 11時47分 NHK


 
サウジアラビアは、イスラム教シーア派の指導者の死刑を執行したことに反発したデモ隊によってイランのサウジアラビア大使館が襲撃されたことを受け、イランと外交関係を断絶しました。両国の対立が決定的になったことで、シリアの和平協議や過激派組織IS=イスラミックステートとの戦いなどで、悪影響が出ることが懸念されています。
 
サウジアラビア政府は3日、シーア派の指導者の死刑を執行したことに反発したデモ隊によって、イランにあるサウジアラビア大使館が襲撃されたことを受け、イランとの外交関係を断絶すると発表しました。

これに対し、イラン政府は「外交関係を断っても、シーア派の指導者の死刑を執行したという大きな過ちは覆い隠すことはできず、サウジアラビアが戦略的な誤りと軽率な対応で地域の安全を脅かすのは、これが初めてではない」などと批判しました。

イランとサウジアラビアは、内戦が続くシリアで、アサド政権と反政府勢力をそれぞれ支援していて、両国の対立が決定的になったことで、内戦終結に向けて今月にも始まる和平協議に悪影響が出ることが懸念されています。

また、両国にとって共通の敵となる過激派組織ISとの戦いや、対立する勢力を両国がそれぞれ支援するイエメン情勢を巡っても、今後の協力の可能性が遠のき、中東の不安定化に拍車がかかる懸念が高まっています。

 

サウジアラビア「イランとの外交関係を断絶」

1月4日 8時26分 NHK


 
サウジアラビアがイスラム教シーア派の指導者の死刑を執行したことに反発したデモ隊によって、イランにあるサウジアラビア大使館が襲撃されたことを受けて、サウジアラビアのジュベイル外相は、首都リヤドで記者会見を開き、「イランとの外交関係を断絶する」と発表しました。
 
イスラム教スンニ派の大国、サウジアラビアが、政府への抗議デモを主導したなどとして、シーア派の指導者のニムル師の死刑を執行し、これに反発したシーア派のイスラム教徒たちが中東各地で抗議デモを行い、このうちシーア派の大国、イランの首都テヘランでは、デモ隊がサウジアラビア大使館を襲撃して火をつけました。

これを受けて、サウジアラビアのジュベイル外相は3日、首都リヤドで記者会見を開き、「イランとの外交関係を断絶する」と発表し、そのうえで「イランの外交団に48時間以内にサウジアラビアを退去するよう求める」と述べました。
 
さらにジュベイル外相は「イラン側がサウジアラビア大使館が襲撃されることを止めなかった」と指摘し、イランの対応を強く非難しました。

これに対して、イラン外務省のアブドラヒアン次官は現地メディアに対し、「外交関係を断っても、シーア派の指導者の死刑を執行したという大きな過ちは覆い隠すことはできない」と述べて反発しました。

サウジアラビアとイランの間では、内戦が続くシリアやイエメンの情勢などで対立が続いていて、サウジアラビアが外交関係を断絶すると発表したことで、両国の間で緊張が一層高まることが懸念されます。
 
 
 

シーア派指導者の死刑執行 サウジへの抗議広がる

1月4日 5時34分 NHK


 
イスラム教スンニ派が支配するサウジアラビアが、シーア派の指導者の死刑を執行したことを受け、シーア派のイスラム教徒が多い中東各地でサウジアラビアに対する抗議デモが広がっていて、宗派対立の先鋭化が懸念されています。
 
サウジアラビアが、スンニ派の王族が実権を握る政府への抗議デモを主導したなどとして、シーア派の指導者のニムル師の死刑を執行したことを受けて、シーア派の大国、イランでは抗議デモが広がり、2日、首都テヘランにあるサウジアラビア大使館が襲撃されて放火されました。

大使館の周辺には3日も数百人が集まり、治安部隊が警戒に当たるなか、ニムル師をたたえるプラカードを掲げるなどして、サウジアラビアに対して抗議の意思を示していました。

サウジアラビアへの反発は中東各地にも広がり、シーア派のイスラム教徒が多いイラクやバーレーン、それにレバノンでも抗議デモが行われました。
こうしたなか、サウジアラビア政府は声明を出し、「イランの敵対的な態度は、テロを支援し、中東地域の不安定化を狙う、その素顔を見せたものだ」と強く非難しました。

サウジアラビアは、シリアやイラク、それにイエメンなどでシーア派の勢力を支援して影響力を強めようとするイランを改めてけん制していて、中東各地でイスラム教の宗派対立の先鋭化が懸念されています。

各国のシーア派指導者が非難

サウジアラビアがイスラム教シーア派の指導者のニムル師の死刑を執行したことについて、シーア派の大国、イランの最高指導者、ハメネイ師は3日、演説を行い、「サウジアラビア政府による政治的な誤りだ。不当に流された血を神は決して見過ごさない。サウジアラビアの政治家たちは神の報復を受けることになる」と述べて、サウジアラビアの対応を厳しく非難しました。

また、イラクのシーア派の最高権威、シスターニ師や、レバノンのシーア派組織ヒズボラの最高指導者、ナスララ師も、ニムル師の功績をたたえるとともに、サウジアラビアを非難する声明を出しました。

一方、イランのロウハニ大統領は、サウジアラビアを厳しく非難しつつも、首都テヘランにあるサウジアラビア大使館が襲撃されたことについて、「どのような事情があっても正当化されるものではない」などと述べ、犯罪行為には厳正に対処する姿勢を強調しました。

死刑執行されたニムル師は

死刑が執行されたニムル師は、シーア派のイスラム教徒が多く住むサウジアラビア東部の宗教指導者で、国内では少数派のシーア派住民の信仰や職業選択の自由などの権利を保障するよう訴える活動を続けてきました。

若者から高い支持を受けたニムル師は、中東の民主化運動「アラブの春」が起きた2011年、抗議デモを主導し、反政府活動を強めました。
そして、2012年に拘束された際、治安部隊に銃で足を撃たれ、これをきっかけに支持者たちが抗議デモを行い、治安部隊との衝突で死傷者が出る事態となりました。

ニムル師は2014年、テロ行為などを扱う特別な刑事法廷で、国王に逆らい宗派対立を扇動したなどとして、死刑判決を受けていました。
 
 
 
 

シーア派指導者 死刑執行 イランのサウジ大使館襲撃

1月3日 15時41分 NHK


 
サウジアラビアがイスラム教シーア派の指導者の死刑を執行したことを受けて、シーア派の大国イランでは、これに反発する若者らが暴徒化して首都テヘランにあるサウジアラビア大使館を襲撃し、シリア情勢などを巡って鋭く対立する両国の関係が一層、悪化することが懸念されます。
 
サウジアラビアは2日、中東の民主化運動「アラブの春」が起きた2011年に、政権に対する抗議デモを主導し宗派対立を扇動した罪などで死刑判決を受けていたイスラム教シーア派の指導者のニムル師について死刑を執行したことを明らかにしました。

これを受けて、国民の大多数がシーア派のイランでは、若者らが首都テヘランにあるサウジアラビア大使館の周辺で抗議活動を始めましたが、現地メディアによりますと、一部が暴徒化して大使館に侵入し、火を放つなどしたということです。

けが人などは確認されていませんが、当時の現場の様子だとしてインターネット上に投稿された画像には、施設内から炎が高く上がっている様子などが映っています。

若者らは治安部隊によって排除され、事態を受けてイラン外務省は声明を出し、サウジアラビアの外交施設の安全確保に努める姿勢を強調しました。
 
イスラム教スンニ派が支配するサウジアラビアとシーア派のイランはシリアやイエメンの情勢などを巡って鋭く対立していて、今回の事態をきっかけに両国の関係が一層悪化することが懸念されます。

国連事務総長 死刑執行に「非常に失望」

サウジアラビアがイスラム教シーア派の指導者らに対して死刑を執行したことについて、国連のパン・ギムン(潘基文)事務総長は2日、報道官を通じて声明を発表し「非常に失望している。シーア派の指導者の処遇を巡っては、これまで再三サウジアラビア側に働きかけてきた。国際社会で死刑を廃止する動きが広がるなか、改めてすべての死刑囚に対する刑を減刑するよう求める」と強い懸念を表明しました。

また、シーア派の大国イランで若者らが反発を強め、サウジアラビア大使館を襲撃し緊張が高まっていることについて「各国の指導者はこれをきっかけにイスラム教の宗派間の緊張が高まらないよう努めなければならない」と述べ、イランとサウジアラビアの双方に冷静な対応を求めました。
 
 

サウジ シーア派指導者ら47人の死刑執行

1月2日 22時01分 NHK


 
サウジアラビアはテロ事件に関わったなどとして47人の死刑を執行し、この中に政権に対する抗議デモを主導したイスラム教シーア派の指導者が含まれていたことからイランが反発し、両国の間の緊張が一層高まることが懸念されます。
 
サウジアラビアの内務省は2日、10年ほど前に国内で連続したテロ事件に関わったなどとして、国際テロ組織アルカイダの支持者など47人の死刑を執行したと発表しました。
 
この中には、中東の民主化運動「アラブの春」が起きた2011年に政権に対する抗議デモを主導し、宗派対立を扇動した罪などで死刑判決を受けていたイスラム教シーア派の指導者のニムル師が含まれています。

ニムル師を巡っては去年、国民の大多数がシーア派のイランが「死刑が執行されれば代償は高くつく」として、死刑の執行をやめるよう警告していました。

死刑執行の発表を受けて、イラン外務省は「死刑にすることで国内での政権への批判を抑制している」とサウジアラビア政府を非難する声明を出しました。

サウジアラビアとイランの間では、シリアとイエメンの情勢や、去年サウジアラビアの聖地メッカ郊外で多数のイラン人巡礼者が死亡した事故などを巡って対立が続いていて、ニムル師の死刑によって両国の間の緊張が一層高まることが懸念されます。