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こちらではお初にお目にかかります。弁護士・元ロースクール教授、宮武嶺の社会派リベラルブログです。

ジェームズ・ガン監督はなぜ今この「スーパーマン」を撮ったのか。その答えはドナルド・トランプとイーロン・マスクだけが知っている。ネタばれあり!というかネタバレしかないので観るなら読むな!(笑)

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  当エブリワンブログはもともと映画などエンタメのブログのつもりで始めておりまして、ラブコメ映画ランキングの記事など何十万回も読まれているのですが(笑)、映画のことを書くときには絶対ネタバレしないように、細心の注意をしてきました。

 わたくし自身、映画を観るときにはできるだけ情報を入れないで映画館に行って、その場で驚きたい!というタイプだからです。

 当時大好きだったスティーブン・スピルバーグ監督の「E.T.」を初公開のロードショーの時(1982年)に見逃したことがありまして、絶対映画館で見たいので、情報をシャットアウトしてリバイバルを待っていたらなんと公開20周年の2002年までなくてですね!

 その間、あの映画の情報をすべてシャットアウト、宇宙から来たE.T.がどんな姿の宇宙人なのか20年知らないでいたんですよ。

 生半可な努力でそんなことできないのお分かりになりますよね。どんだけ大変だったか(笑)。

いくらなんでももうネタバレしていいよね!?

 

 

 

 なので、本当はネタバレするのは絶対嫌なんですけど、今日見てきたジェームズ・ガン監督の「SUPER MAN」、これ、ネタバレしないとガン監督の覚悟が伝わらないんですよ。

 ジェームズ・ガンは現役の監督でわたくしが「ダークナイト」「インセプション」「オッペンハイマー」のクリストファー・ノーラン、「スナッチ」「シャーロック・ホームズ」「アラジン」のガイ・リッチー監督と並んで大好きな監督さんで。

 出会ったのはマーベル映画の中の異色作「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズでした。

 当時は「アイアンマン」を演じた名優ロバート・ダウニー・JRがアベンジャーズシリーズで一番いい出来なのはGOGだと言い切ったくらい、マーベルコミックの端っこの方のキャラクターたちを映画にしたのに抱腹絶倒の傑作SFコメディにしちゃって、出演メンバーが全員スターになったんですよ。

 ね?誰一人知らないでしょう!?(笑)

 

 

 そのマーベルで映画を作っていたガン監督がなんとバットマンやスーパーマンのDCに移って、しかも全映画を統括するトップの責任者にも就任したんです。

 マーベルの方が、アイアンマン、キャプテンアメリカ、スパイダーマンなどなどのヒーローがそれぞれの単発映画で活躍しながら、それらの映画とキャラが連関して、宇宙一の大帝王サノスとの決戦に挑むアベンジャーズシリーズが大ヒット。

 それに引き換え、バットマン・スーパーマン・ワンダーウーマンなどヒーローとしてはむしろずっと有名なコミックとキャラクターを抱え、ノーラン監督の「ダークナイト」など単発のヒット作も出ていながら、全体としてはヒーロー総出演の「ジャスティスリーグ」をマーベルの「アベンジャーズ」ほどにはヒットさせてこられなかったDCが、起死回生、ジェームズ・ガンをマーベルから引き抜いて総責任者にしたんです。

このアベンジャーズたちなら一人くらい知らないですか。し、知らんか。。。スパイダーマンいてないもんな。

11月5日投開票の米大統領選で民主党のカマラ・ハリス候補を応援するため、アベンジャーズヒーローが再結集!「わたしはカマラ・ハリス、民主主義に賛成です」とのキャッチフレーズを決める。

 

 

 ここまでの説明、無駄にしてきたわけではなくてですね。

 昨晩夜中に見てきたスーパーマンをああいう作品にしたことが、DCとジェームズ・ガン監督にとっていかに勇気ある決断だったかをわかっていただきたかったんです。

 なにせ、新DC映画のしょっぱなの「スーパーマン」、総責任者のガンがDC最高のキャラを映画にして、もし万一こけたら、もう今後のDC全体の屋台骨が傾いちゃうわけです。

 だから、絶対。

 絶対ヒットさせないといけないその第一作で、スーパーマンをこういう話にしたことに、ガン監督の心意気を感じたんですよ。

 

 

 さあ、こっから、ネタバレしまくりの映画紹介に入ります。

 もし、「SUPERMAN」を劇場はもとより、サブスクでも見る可能性がちょっとでもある方は、ここからは絶対読まないでください。

 読んだら死ぬ!

 くらいの勢いで、20年、しわしわで首の長いETを観ない知らない!くらいの覚悟で、読まないでくださいよ。

 

 行きます。

 なんと、今回のジェームズ・ガンのSUPERMANは、トランプ政権批判の映画だったんです。

 敵役の有名なレックス・ルーサーは生身の人間なのにあのスーパーマンを追い詰めるほどの悪の天才なのですが、これはイーロン・マスクです。

 このイーロン・マスク、SNSを駆使してスーパーマンを悪者に仕立て上げ、地球人の中で孤立させて、とことん人のいいスーパーマンの気力体力を奪って来よります。

 このイーロン・マスクはウクライナをモデルにした小国の農業国を侵略しようとしている隣のロシアっぽい国の独裁者と組んで、陰謀論をまき散らしてその侵略を手助けし、一度は侵略の邪魔をしたスーパーマンがもう二度とロシアの侵略に手が出せない状況に追い込みます。

 

 そして、主人公のスーパーマンはクリプトン星から来た宇宙人なのは多くの観客が知っていることなのですが、彼は地球に来た移民として扱われ、イーロン・マスクの策動により移民として迫害されます。

 ラストのスーパーマンとレックス・ルーサーことイーロン・マスクとの対決の場面で、マスクがスーパーマンをお前は危険なエイリアンだと決めつけると、スーパーマンが言うんです。

「お前はそこが間違っているんだ。僕も地球で暮らす人間だ」

と。

ほとんど全員悪役みたいに見えると思いますが、ほとんど全員いいもんです(笑)。

坊主頭の若き名優ニコラス・ホルトが今回のレックス・ルーサーです。

 

 

 ここまで読んできて、DCとジェームズ・ガン監督が凄い覚悟でこの映画を撮ったのがお分かりいただけるでしょうか。

 絶対失敗できない、凄い興行収入をあげて、しかも後につなげないといけない映画で、彼らはトランプ政権に喧嘩を売ってしまったわけですよ。

 移民排斥をするな。

 侵略者に手を貸すな。

という映画なんですから、アメリカでトランプ大統領誕生を支持する人口の半分にはそっぽを向かれても仕方ないんですから。

この記事の「ガン」というのは監督の名前じゃなくて癌のことですからw

ロシア軍が侵略しているウクライナ戦争でロシアに肩入れするトランプ米大統領候補を応援するため、全米でフェイクニュースを拡散するプーチン政権。嘘を何とも思わないトランプ・プーチンとその信者は世界のガンだ。

 

 

 わたくしも、実はここまで来て今発見して初めて読んだ、ハリウッドレポートという雑誌の記事をご紹介しましょう。

『ジェームズ・ガン監督が新作映画『スーパーマン』を「移民の物語」と表現したことで、批評家たちはガン監督がスーパーマンを政治利用していると非難した。だが、真実は政治化できない。スーパーマンは87年間、「不法移民」であり続けてきた——それをアメリカ全体に再認識させたのが、2013年に始まった「スーパーマンは移民である(Superman Is an Immigrant)」キャンペーンだ。』

『もちろん、1986年にDCコミックスがレックス・ルーサーを再構築する際にモデルとした男——ドナルド・トランプが、スーパーマンの象徴する移民たちに戦いを仕掛けるとは、誰も予想していなかった。2000年、ルーサーはコミック内で大統領となり、「反異星人」政策を掲げた。まさか現実のアメリカ大統領がその筋書きをなぞることになるとは、誰も想像していなかった。』

『滅びゆく惑星から逃れてきた赤ん坊のスーパーマンは、何の書類も持たずにアメリカへやって来た。多くの移民と同じように、彼もまた異国風の名前「カル=エル」から、英語風の「クラーク・ケント」へと改名した。新しい習慣や文化を学び、自らのルーツとバランスを取りながら、最初は彼を脅威とみなしたアメリカのために、唯一無二の能力をもって尽くしてきた。』

移民を撃とうとした男が「奴らが仕事を奪った」と叫んだとき、スーパーマンはそのすべての銃弾を受け止めた。そして、ジョージ・フロイドが白人警官によって殺害された後には、こう宣言した。

「夢は私たちを救い、鼓舞し、変えていく。そして魂にかけて誓う——尊厳、誇り、正義が万人にとっての現実となるその日まで、私は戦いをやめない。絶対に」』

 

 

 

 スーパーマンとその敵役レックス・ルーサーはもともと不法移民と彼らを排斥したい大統領という関係だったのですね。

 それをこの全米で大ヒットせなあかん勝負作で、思いっきり真正面から描ききったのが今回のガン版スーパーマンなんです。

 いやあ、昔ジーン・ハックマンが演じた悪役レックス・ルーサーのモデルが当時の不動産王ドナルド・トランプだったとは全然知りませんでした。

 知らないで見てよかった!(笑)。

なんでこんな不自然にして両極端な髪形に変わったのか、もう忘れちゃったな、ジーン・ハックマン。

アメリカのトランプ新大統領が自分に多額の献金をして当選に貢献した親露派のイーロン・マスク氏を「政府効率化省」のトップに据える論功行賞を発表し、ネタニヤフ首相やプーチン大統領と連絡して悪の枢軸を結成中。

 

 

 というわけで、現実社会のこと、DCにとってこの作品がどんな意味を持っているかを知っていると、物凄くハラハラドキドキするんですが、それ抜きでも、これはさすがガンとうならされること請け合いの素晴らしいエンターテインメント作品でした。

 ここまで読んできたあなたはこのスーパーマン、見る気がなかったはずの方なんですが、見たくなったでしょう?(笑)

 ぜひ今週中に映画館に行ってください。もう終わっちゃいます!

 

 

 

編集後記

かつて一番ネタバレをあえてした記事はこちら。

ゴースト もういちど抱きしめたい ネタバレあり!

 

昨日見たスーパーマンにもちらっと出てきたんですが、DCの悪役たち勢揃いの映画「スーサイドスクワッド」から脇役なのに主人公にしてジェームズ・ガン監督でドラマになった「ピースメーカー」のシーズン2がいよいよU-NEXTに帰ってくるんです!

これも楽しみで仕方ない!

弁護士もしながら毎日ブログも書いて、ようそんなに映画やドラマも観てる暇あるなあ、と不思議に感じているあなた!

できるんです!

売れてない弁護士なら!!(笑)。

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「スーパーマンは移民の物語」ジェームズ・ガン監督の発言に批判、世界最強のヒーローが体現するアメリカの真実とは【寄稿】

映画『スーパーマン』より 写真:Warner Bros./Courtesy Everett Collection
映画『スーパーマン』より 写真:Warner Bros./Courtesy Everett Collection

ジェームズ・ガン監督が新作映画『スーパーマン』を「移民の物語」と表現したことで、批評家たちはガン監督がスーパーマンを政治利用していると非難した。だが、真実は政治化できない。スーパーマンは87年間、「不法移民」であり続けてきた——それをアメリカ全体に再認識させたのが、2013年に始まった「スーパーマンは移民である(Superman Is an Immigrant)」キャンペーンだ。

◆レックス・ルーサーのモデルはドナルド・トランプだった

ニコラス・ホルト(レックス・ルーサー役)、デヴィッド・コレンスウェット(スーパーマン役)、映画『スーパーマン』より 写真:Jessica Miglio/Warner Bros. Pictures
ニコラス・ホルト(レックス・ルーサー役)、デヴィッド・コレンスウェット(スーパーマン役)、映画『スーパーマン』より 写真:Jessica Miglio/Warner Bros. Pictures

もちろん、1986年にDCコミックスがレックス・ルーサーを再構築する際にモデルとした男——ドナルド・トランプが、スーパーマンの象徴する移民たちに戦いを仕掛けるとは、誰も予想していなかった。2000年、ルーサーはコミック内で大統領となり、「反異星人」政策を掲げた。まさか現実のアメリカ大統領がその筋書きをなぞることになるとは、誰も想像していなかった。

 

滅びゆく惑星から逃れてきた赤ん坊のスーパーマンは、何の書類も持たずにアメリカへやって来た。多くの移民と同じように、彼もまた異国風の名前「カル=エル」から、英語風の「クラーク・ケント」へと改名した。新しい習慣や文化を学び、自らのルーツとバランスを取りながら、最初は彼を脅威とみなしたアメリカのために、唯一無二の能力をもって尽くしてきた。

◆移民の子が築いたヒーロー神話

映画『スーパーマン』より 写真:The Hollywood Reporter
映画『スーパーマン』より 写真:The Hollywood Reporter

これは「背後に隠された意味」などではなく、「明白な事実」である。スーパーマンの生みの親であるジェリー・シーゲルとジョー・シャスターはユダヤ人移民の子で、強制移住者の痛みを理解していた。1938年、ヒトラーが台頭するなかで彼らが創造したのは、「アメリカン・ドリーム」を体現するヒーロー——見捨てられた者の苦しみを知っているからこそ、弱き者を守る力を持った人物であった。

スーパーマンの本質は、自らが語ったように「普遍的な部外者」であるという点にこそある。この「よそ者」としての立場は、彼の英雄的資質の根源となっている。拒絶された経験を持つ者こそが受け入れる者となり、無力さを知る者こそが無防備な人々のために闘うのだ。

◆スーパーマンが不在の世界

映画『スーパーマン』より 写真:The Hollywood Reporter
映画『スーパーマン』より 写真:The Hollywood Reporter

現代であれば、スーパーマンは国外退去させられるだろう。実際、出生地主義の市民権(親の国籍にかかわらず、米国で生まれた者には自動的に市民権が与えられる制度)がなければ、スーパーマンという存在そのものが誕生しなかった。ユダヤ人移民の子としてアメリカに生まれたジェリー・シーゲルとジョー・シャスターは、ナチスが支配するヨーロッパに強制送還され、見知らぬ土地で死を迎える運命にあったはずだ。

ジェリーとジョーがいなければ、スーパーマンも存在しなかった。スーパーマンが存在しなければ、スーパーヒーローというジャンルそのものも生まれていなかった。彼らの後に続き、バットマンやスパイダーマンを生み出した移民の子どもたちも、同じ運命をたどっていただろう。世界的なアメリカの大衆文化を形作ってきた現代の神話は、すべて存在しなかったことになる。

◆スーパーマンが象徴する、アメリカの逆説

映画『スーパーマン』より 写真:The Hollywood Reporter
映画『スーパーマン』より 写真:The Hollywood Reporter

スーパーマンが今なお人々の心に生き続けているのは、彼が政治を超えた存在——アメリカという国の逆説そのものを体現しているからだ。アメリカは、故郷を追われた者たちによって築かれた。自発的にやってきた移民と、強制的に、またはやむを得ない理由により移住した奴隷や農民——すべてが別の場所から移動してきた「孤児」である。究極の「孤児」であるスーパーマンは、この共有された痛みを目的へと昇華させてきた。彼の存在は、私たちの真の強さが生まれた場所にあるのではなく、自ら選び、築き上げるものにあることを示している。

2013年、「スーパーマンは移民である」キャンペーンはシンプルな自撮りチャレンジを通して、全米に議論を巻き起こした。アメリカ人たちが自分たちの家族の移民としての経験を共有し、「スーパーマンは移民である」と宣言したのだ。皮肉なことに、批判者たちはその言葉を嘲笑するたびに、かえってその否定しようのない真実を広めることになった。

◆テーマは「優しさ」保守派の反発も

映画『スーパーマン』より 写真:Courtesy of Warner Bros. Pictures
映画『スーパーマン』より 写真:Courtesy of Warner Bros. Pictures

ジェームズ・ガン監督の『スーパーマン』が公開され、トランプ大統領の「国外追放マシン」が勢いを増す今、この真実はかつてないほど切実なものとなっている。来年250周年を迎えるアメリカの独立記念日(7月4日)の数日後、スーパーマンは劇場に戻ってきた。今問うべきなのは、「独立記念日を祝い続けるかどうか」ではなく、「私たちを最初に『偉大』にした要因を忘れずにいられるかどうか」である。

現地時間7月7日に開催された『スーパーマン』のプレミアにて、ガン監督は「この映画は“優しさ”について描いた作品であり、それは誰もが共感できるものだと思う」と語った。しかし、右派系メディアはこのメッセージに共感できないようだ。FOXニュースのキャスターは、「スーパーマンのマントには“MS-13”(国際的ギャング組織)の文字がある」と冗談を飛ばし、「彼はウガンダ出身なのか?」と揶揄した。さらに、保守系メディアのOutkickは、「架空の宇宙人が架空の地球に良い影響をもたらしたからといって、アメリカが『優しく』ある必要はない」とし、「アメリカは政治色のないエンターテイメントを求めている」と主張した。

◆スーパーマン=「アメリカの良心」

映画『スーパーマン』より 写真:DC/YouTube
映画『スーパーマン』より 写真:DC/YouTube

「スーパーマンを政治利用している」との非難は、もはや滑稽なほどに遅すぎる。1938年の誕生以来、スーパーマンは行動を通して「アメリカのやり方」を体現してきた。1940年、孤立主義を掲げるアメリカ・ファースト運動が中立を訴えていたさなか、スーパーマンはアドルフ・ヒトラーと対決した。1949年には、学校に通う子どもたちに向けて直接こう語りかけた。「もし誰かが、宗教や人種、出自を理由にクラスメートを非難するようなことを言ったら、黙っていてはいけない。『そういう発言は、“非アメリカ的”である』と伝えるべきだ」

また、スーパーマンはポリオワクチンの普及に協力し、啓発活動を通じて資金を集めた。全国放送のラジオ番組では、白人至上主義団体「クー・クラックス・クラン(KKK)」の秘密を暴露した。移民を撃とうとした男が「奴らが仕事を奪った」と叫んだとき、スーパーマンはそのすべての銃弾を受け止めた。そして、ジョージ・フロイドが白人警官によって殺害された後には、こう宣言した。

「夢は私たちを救い、鼓舞し、変えていく。そして魂にかけて誓う——尊厳、誇り、正義が万人にとっての現実となるその日まで、私は戦いをやめない。絶対に」

スーパーマンとは、マントをまとったアメリカの良心そのものである。だからこそ、現実の“スーパーヴィラン”を支持している批評家たちは、その存在を恐れるのだ。

◆アメリカの真の超能力とは

映画『スーパーマン』より 写真:DC/YOUTUBE
映画『スーパーマン』より 写真:DC/YOUTUBE

アメリカという国家の最大の「超能力」は、外から来た存在を受け入れ、その者たちが羽ばたく姿を見届ける力にあった。スーパーマンと同様に、アメリカは生まれながらに持っていた力ではなく、「何者になるか」という選択によって強さを得てきたのだ。孤児に居場所を与え、無力な者が力を見出し、滅びゆく世界から逃れてきた者たちが、新たな世界を築くことのできる場所——それがアメリカである。

希望よりも恐れを選び、歓迎よりも壁を築くことによって、私たちはスーパーマンの遺産を裏切るだけでなく、自らの未来さえも放棄している。真のスーパーヒーローは、常に移民であった。本当にそう信じているなら、今こそ行動を起こすべきだ。

アンドリュー・スラック:NPO団体「Harry Potter Alliance」の共同創設者、ナラティブ戦略家。神話と民主主義の関係について執筆し、現在はアメリカ市民社会における神話の役割を探究する書籍を執筆中。

ホセ・アントニオ・バルガス:ピュリッツァー賞受賞ジャーナリスト、エミー賞ノミネート歴を誇る映画作家、移民の物語を発信するNPO「Define American」の創設者。アメリカでは現在、回想録『Dear America: Notes of an Undocumented Citizen(原題)』の2025年改訂版が刊行中。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌

 

 

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