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こちらではお初にお目にかかります。弁護士・元ロースクール教授、宮武嶺の社会派リベラルブログです。

【#衆院選2026】「単純に『リベラルが負けた』というおおざっぱな表現では、今日起こっていることを見誤ります」(岡田憲治・専修大学法学部教授)。

なぜリベラルは敗け続けるのか 単行本 – 2019/5/24

岡田 憲治 (著)

衆院選小選挙区で県内全勝した自民党の静岡県連会長が、高市自民党の勝因は「高市人気と敵失」。「立民は左派・リベラルの票の行き場を完全に捨てた」と分析。

 

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 朝日新聞が専修大学の政治学の教授、岡田憲治氏に対して行ったインタビュー記事の題名が

『リベラル層にも届かなくなった日本のリベラル 「正論」よりも未来を』

だし、岡田教授のもっとも有名な著書が

「なぜリベラルは敗け続けるのか」

だというので、期待せずに読んだのですが、なかなか示唆に富んだ記事でした。

半径5メートルのフェイク論「これ、全部フェイクです」 単行本 – 2024/7/31

岡田憲治著

 

 

 その中に、

「小選挙区で野党が乱立すれば自然にこうなるのですが、それだけではありません。リベラルと言われる政治家たちは、正論をぶつ、批判ばかりで具体的な提案もしない人たち、と有権者から受け取られてしまった可能性が高いです」

 「私の知る高校生は、中道改革連合の共同代表たちが話している様子をYouTubeで見て、『ないわー』と反応していました。彼らにとって旧立憲議員のイメージは、正しさを押しつける感じの悪い社会科教師。高齢男性だからというわけではなく、女性議員であっても似たイメージだそうです」

という描写があったのですが、この高校生の

『ないわ~』

は私も古い顧問先の経営者から言われたんですよ。

 野田佳彦前立民代表と斎藤鉄夫前公明党代表のツーショットが地味すぎる!と。

 私も一言もありませんでした(笑)。

旧民主党を自爆テロ解散でぶっ壊した野田佳彦氏が今度は立憲民主党を壊滅に導いた。中道改革連合で生き残ったのは比例で優先された公明党議員だけ。立憲民主党は公明党と手を切り、リベラルな立党の精神を取り戻せ。

 

 

 ただし、岡田教授がご覧になった高校生は、まず高市早苗首相が明るくて元気だから好き!が先にあって、旧立民の議員が説教臭いとか、そういうところまで行っていないと思いますよ。

 人は見かけが9割ってやつです。

 岡田教授は朝日の記者からの「そもそもリベラルとは何ですか。」という問いに対して

「本来は、国家よりも個人、伝統よりも新しい価値観を優先し、公正な競争のために適宜市場に介入する政治思想を指します。

 今回、中道は抽象的な『人間の尊厳の重視』を掲げていましたが、野田佳彦共同代表はリアルに社会が直面する状況を言語化して、具体的に選択肢を示すことができなかった。

 これまでコアだった支持者に去られ、潜在的なリベラル層の受け皿にもなりませんでした」

と分析しますが、私のようなリベラル無党派が中道にそっぽを向いたのは自民党と連立していた公明党と組んだからですよ。

 そして、野田氏らが公明党と組むにあたって飲んだ安保法制が合憲だとか、原発再稼働を認めるだとかの政策がこれまでの旧立民と正反対過ぎて失望したのです。

 

公明党が「責任ある憲法改正論議を深化」として自衛隊明記のみならず緊急事態条項創設まで中道に持ち込み、立憲民主党を高市改憲に抵抗できない体にしてしまった。

 

 

 それでも、比例区で中道に投票した人は1000万人以上いました。

自由民主党     21,026,139票    36.72%
中道改革連合    10,438,801票    18.23%
国民民主党     5,572,951票    9.73%
日本維新の会    4,943,331票    8.63%
参政党       4,260,620票    7.44%
チームみらい    3,813,749票    6.66%
日本共産党     2,519,807票    4.40%
日本保守党     1,455,563票    2.54%
れいわ新選組    1,672,499票    2.92%
減税日本・ゆうこく連合    814,874票    1.42%
社会民主党     728,601票     1.27%
安楽死制度を考える会    13,014票    0.02%
合計       57,259,949票    100% 

というのが各党の比例区での得票数と得票率です。

 それにしても、2024年の衆院選で立民が1156万、公明が596万で合わせて1700万になるはずがまさかの1043万。

 そりゃ負けるわ。

参考記事 村野瀬玲奈の秘書課広報室さんより

自民党の得票率と獲得議席数の大きな差。獲得議席数の過剰な多さは民意を歪めた結果。 (メモ)

 

 

 岡田教授は

「自民党が316議席もとったのは、『勝者総取り』の小選挙区制の性質が表れています。

 衆院選での自民党の比例得票は2103万票、得票率は36.7%で、自民党を積極的に支持していない人が投票者の過半数に及ぶことも忘れてはいけません」

と指摘されていますがその通り。

 小選挙区制という選挙制度自体が少数意見を踏みにじる、民意を反映しない選挙制度だからいけないのです。

 小選挙区だけで言うと自民党は49%の得票率で86%も議席を分捕ってしまっています。

 まして比例で投票した人の36・7%、有権者の2割程度しか支持していない自民党が全体の68%も議席を独占する制度なのがおかしいのです。

 そして、これだけ議席数では負けても、私が曲がりなりにもまともな政党と呼んでいる中道・共産・れいわ・社民に投票した人が27%もいるのですから、日本の有権者にリベラル層がいないということはありません。

政策も党の「顔」も全く魅力がなかった。

中道改革連合の野田佳彦・斎藤鉄夫共同代表が辞任して代表選?!立憲民主党は中道を解党して離脱し、参院の立民と合流せよ。蓮舫参院議員も「引き続き、参議院から。丁寧に、厳しく、向き合っていきます」と言っている。

 

 

 前述のように、立民は2021年衆院選では1149万票、2024年は1156万票取っていたのに、公明党と合体して公明党票を含めても、それより少ない1043万票になってしまいました。

 毎日新聞によると2026衆院選の出口調査で、2024年の衆院総選挙では立民に投票した

『「立憲票」の流出先は、全国11ブロックの平均(加重平均)で自民が最多の8・7%。みらい(8・1%)▽国民民主(6・9%)▽共産党(4・2%)▽日本維新の会(3%)――と続いた。』

そうです。

 8%以上が自民党に流れたそうなので、あの極右の高市自民党に入れた人の中にさえ、立民の迷走で行き場を失った無党派リベラル層がいるかもしれないんです。

 新党の「チームみらい」が立民票から8%も流入し、結党からわずか1年で0から11議席を獲得しましたが、これなんかは「みらい」の候補者の多くが核共有にも賛成する右翼だと気づかずに投票しちゃったリベラル層がいるでしょう。

 リベラルな有権者が負けたわけではなく、立民が負けたのです。

参考記事 村野瀬玲奈の秘書課広報室さんより

チームみらいは自民党IT部門のような党。自民党政治からの脱却を望む人が投票すべき対象ではない。

 

 

 さて、岡田教授は『では、「リベラル」を自認する中道改革連合の敗因は。』という質問に対して

 「おしなべて現在の日本の政党は、党内論議、党内デモクラシーが機能していない。

 特に旧立憲の議員たちは、憲法論で党が割れることを怖がり、原発ゼロにするための具体的な道筋すら議論を避けてきた。

 これからのことを知りたい有権者がいるのに、未来のシナリオを示す議論を深めなかった。

 党が壊れないガバナンスを作ることが求められているのに、壊れることを恐れてその努力をしてきませんでした。

 その結果、魅力的なニューリーダーも育っていません」

と指摘しています。

「党内論議、党内デモクラシーが機能していない」

というのは、日本共産党の除名・除籍ラッシュを象徴として、私が上でまともな野党と呼んだ4党全部の課題ですよね。

大山氏がいまだに共産党の県議でいること自体は凄い。

日本共産党の新委員長に就任した田村智子氏が神奈川県議団団長の大山奈々子氏を「発言者の姿勢に根本的な問題」と党大会で糾弾。田村氏は自らのパワハラを素直に謝罪して共産党が生まれ変わったことを示すべきだ。

 

 

 今回の衆院選に向けて立民と公明が合流して中道改革連合を結成したことはまさに党内論議を全く経ていないのですが、これは高市早苗首相が通常国会でいきなり冒頭解散するという暴挙に対する緊急避難的な措置なので、まだ許されます。

 しかし、小川淳也新代表の元、中道がこのままいくのか、両党が分裂して元の鞘に収まるのか、逆に参院・地方議員組と合流するのか、これは有権者からも見える透明性のある場所で徹底議論すべきです。

 さらには、中道が新自由主義に対抗して大きな政府論を打ち出せるのか。

 kojitakenの日記さんが紹介されている中道の小川淳也新代表が語ったという

「私は積極財政派。大きな福祉国家を作ろうという意味において。

 しかし、円の価値がアベノミクス前から半分まで下がっている今、その財源を借金に頼るのは危険」

 この姿勢が非常に大切です。

 リベラル無党派層が求めている「未来のシナリオ」、それは持てるものから税金を取り、持たざる者に再分配する大きな政府論なのです。

そしてとにかく頭を整理して簡潔に話すこと!(笑)。

中道改革連合の新代表になった小川淳也氏の話がとにかく長い(笑)。それは9条改憲に反対とか、原発再稼働に反対とか、安保法制に反対とか、はっきり言いきらず煮え切らないからだ。

 

 

参考記事

kojitakenの日記さんより

「bogus」の由来は/小川淳也の経済政策は泉健太よりははるかにマシ/高市は「消費税減税は私の悲願」と言うが、いつからの「悲願」か

 

村野瀬玲奈の秘書課広報室さんより

「戦争になったら逃げる」と軽く考えている、自維参民民チみ保守公明に投票した大勢の若者の皆さん。自民党日本が戦争を始めたら逃げられなくなっていくんですよ。マジで。

 

 

編集後記

高市旋風と躍進チームみらいに“意外な共通点” 「新しいリベラル」とは?

高市旋風と躍進チームみらいに“意外な共通点” 「新しいリベラル」とは?かつての弱者支援型から次世代支援重視にシフト|FNNプライムオンライン

フジテレビの「Mr.サンデー」が

『高市旋風と躍進チームみらいに“意外な共通点” 「新しいリベラル」とは?かつての弱者支援型から次世代支援重視にシフト』

という特集をやったんですが、アホか。

高市首相やチームみらいが他党を批判しない「新しいリベラル」だというのですが、他党を批判しなかったらリベラルってどんな定義やねん。

未来という言葉を使ったら未来志向とか(笑)。

それに高市氏ほど他人や他党を批判してそのせいにする政治家も稀でしょうが。

ったくなあ、フェイクするにもほどがある。

 

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写真・図版
専修大学の岡田憲治教授=2026年2月13日、東京都世田谷区、上地一姫撮影

 リベラル勢力の衰退が言われて久しい。衆院選で自民党が圧勝し、「生活者ファースト」をうたった中道改革連合が大敗した理由や背景について、「なぜリベラルは敗(ま)け続けるのか」(集英社インターナショナル)の著者、岡田憲治・専修大教授(政治学)に聞きました。

【インタビュー連載】この国のゆくえ

 衆院選で高市首相の率いる自民党が圧勝しました。大きな力を得た政権は、数々の分野で「国論を二分する政策」を推し進めようとしています。国のかたちはどう変わるのか。日本はどこに向かうのか。国内外の識者にインタビューします。

 ――今回の衆院選では、「リベラル政党」が大敗したと評価されています。

 「小選挙区で野党が乱立すれば自然にこうなるのですが、それだけではありません。リベラルと言われる政治家たちは、正論をぶつ、批判ばかりで具体的な提案もしない人たち、と有権者から受け取られてしまった可能性が高いです」

 「私の知る高校生は、中道改革連合の共同代表たちが話している様子をYouTubeで見て、『ないわー』と反応していました。彼らにとって旧立憲議員のイメージは、正しさを押しつける感じの悪い社会科教師。高齢男性だからというわけではなく、女性議員であっても似たイメージだそうです」

「リベラルが負けた」では見誤る

 ――そもそもリベラルとは何ですか。

 「本来は、国家よりも個人、伝統よりも新しい価値観を優先し、公正な競争のために適宜市場に介入する政治思想を指します。今回、中道は抽象的な『人間の尊厳の重視』を掲げていましたが、野田佳彦共同代表はリアルに社会が直面する状況を言語化して、具体的に選択肢を示すことができなかった。これまでコアだった支持者に去られ、潜在的なリベラル層の受け皿にもなりませんでした」

 ――逆に、高市早苗首相はなぜ支持されたのでしょうか。

 「高市氏は国家権威主義的な政治家です。示した政策のすじが正しいかは別として、『大きな決断をしなければいけない』などと言語化して選択肢を示し、リーダーらしさを強調しました。くらしや将来に不安を抱えた人たちには、『はっきり言う』『逃げない』『変えてくれそう』と映ったようです。有権者は、政治家やメディアが思うほど『リベラルか保守か』という観点で政党を判断していないと思います」

写真・図版
自民党の開票センターで、当選確実になった候補者名に笑顔で花をつける高市早苗首相=2026年2月8日午後9時42分、東京・永田町の党本部

 ――今回の選挙結果から、「日本社会が右傾化している」と言えるわけではない、と。

 「権威主義的な国家を求める人たちが大勢を占めているわけではないと思っています。たとえば、リベラル寄りの価値観といえる『選択的夫婦別姓の導入』については、各種世論調査でも『賛成』が上回っています。30代、40代の働く女性たちは、家庭のことを全て背負わされるような20世紀のシステムに戻りたいとは思っていない。単純に『リベラルが負けた』というおおざっぱな表現では、今日起こっていることを見誤ります」

ここから続き

 「自民党が316議席もとったのは、『勝者総取り』の小選挙区制の性質が表れています。衆院選での自民党の比例得票は2103万票、得票率は36.7%で、自民党を積極的に支持していない人が投票者の過半数に及ぶことも忘れてはいけません」

 ――では、「リベラル」を自認する中道改革連合の敗因は。

 「おしなべて現在の日本の政党は、党内論議、党内デモクラシーが機能していない。特に旧立憲の議員たちは、憲法論で党が割れることを怖がり、原発ゼロにするための具体的な道筋すら議論を避けてきた。これからのことを知りたい有権者がいるのに、未来のシナリオを示す議論を深めなかった。党が壊れないガバナンスを作ることが求められているのに、壊れることを恐れてその努力をしてきませんでした。その結果、魅力的なニューリーダーも育っていません」

写真・図版
衆院選から一夜明け、記者会見に臨む中道改革連合の野田佳彦、斉藤鉄夫両共同代表=2026年2月9日、東京・永田町の党本部

 「政治は、一人でも多くの仲間を増やすことが重要です。有権者は自らの未来の生活や人生に影響を与える判断の優先順位を決めるときに、どんな政治家集団であるかを見ています。正論集団であるか否かは次の問題です」

説教しても結びつかない 生活の切実さと民主主義

 ――リベラル的な施策自体は求められているのなら、これからの時代、有権者の声をすくい上げる政治とは。

 「過去の戦争の記憶に関心を寄せる人たちにとって、立憲主義や平和の問題は重要なテーマです。しかし、戦後80年が過ぎて、憲法や安保問題と自分たちのくらしが直接結びつかない、そこに切実さが感じられない人のほうが多くなっています。憲法の『何を』生かさなければならないか、踏み込んだ話をしなければなりません」

 「大学での『デモクラシー論』の講義には、10年前は100人以上の学生が集まっていました。でも年々減って、近年は30人程度です。『民主主義を考えるのはコスパが悪い』と思っている学生たちに『意識が低く勉強が足りない』などと話しても、言われた側は説教されたような気持ちになり、生活の切実さと民主主義の話をつなげられません」

写真・図版
専修大学の岡田憲治教授=2026年2月13日、東京都世田谷区、上地一姫撮影

 「いま、所得の格差がどんどん広がっています。この10年、20年で雇用や未来への不安がさらにふくらみ、『将来あまりいいことない』と思っている若い人が多い。一人ひとりが幸せに生きる、という個人を重んじるリベラル的な価値観が求められる流れ自体は、これからも変わらないと思います」

 「政治家は、それに応える政策と、人々を勇気づける言葉を磨くしかありません。『リベラル』という言葉は負のイメージを抱え込んでしまいましたが、それならば、違う看板を考えてはどうでしょう。権威主義との対立軸を見いだし、今を生きる人々の切実な言葉で表現できれば、古くさいイメージから解放されるかもしれません。どういう看板が必要なのか、私もまだ模索中です」

岡田憲治・専修大学法学部教授のプロフィル

 おかだ・けんじ 1962年生まれ。専攻は現代デモクラシー論。著書に「なぜリベラルは敗(ま)け続けるのか」「政治学者、PTA会長になる」「教室を生きのびる政治学」「半径5メートルのフェイク論」「言いたいことが言えないひとの政治学」など。

 
この記事を書いた人
 
上地一姫
東京社会部
専門・関心分野
沖縄・平和

 

 

衆院選、「立憲票」4割が他党に流出 参院選から変化 出口調査分析

毎日新聞
2026/2/16 15:19(最終更新 2/16 18:02)
670文字

 

1票を託す有権者(イメージ)=竹内紀臣撮影
写真一覧
 衆院選で共同通信社が実施した出口調査のデータに基づき、有権者の投票行動が昨年の参院選から、どのように変化したかを分析した。比例代表の投票先で比較すると、参院選で立憲民主党に投票した人のうち、衆院選で中道改革連合に投票した人は6割どまり。4割は自民党やチームみらい、国民民主党など他党に流れていた。

 「立憲票」の流出先は、全国11ブロックの平均(加重平均)で自民が最多の8・7%。みらい(8・1%)▽国民民主(6・9%)▽共産党(4・2%)▽日本維新の会(3%)――と続いた。


 ブロック別でみると、東京ブロックでは中道への投票が55・7%にとどまり、流出先はみらいが13・4%で最多。北陸信越、中国ブロックでは自民への流出が各11・2%、東北ブロックでは10・1%に上った。

 一方、参院選で公明党に投票した人のうち73・9%が衆院選で中道に投票した。中道を結党した立憲と公明で支持層固めに差が出た。


 総務省によると、中道は衆院選比例で1043万票(得票率18・23%)を得票した。昨年の参院選で立憲と公明が獲得した計1260万票(同21・3%)を大幅に下回った。

 参院選では、国民民主や参政党などの新興政党が躍進。自民を支持していた保守層の一部が流出し、衆参両院で少数与党への転落につながったと指摘された。


 出口調査データによると、参院選で国民民主に投票した人の18・2%が、今回の衆院選では自民に投票。参政から自民に投票先を変更した人は19・1%だった。高市早苗首相の人気を背景に、自民が一定程度「保守票」を奪還したとみられる。【藤田剛】

 

 

 

<1分で解説>自民の得票49%→議席占有86% 小選挙区制の恩恵

毎日新聞

2026/2/17 15:46(最終更新 2/17 15:46)
667文字
衆院選の街頭演説で高市早苗首相にスマートフォンを向ける聴衆=東京都北区で2026年2月7日、原諒馬撮影
 衆議院選挙で自民党が大勝した背景には、小選挙区制の「増幅効果」と呼ばれる仕組みも大きく関係していました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「衆院選の増幅効果」について解説します。

Q 小選挙区制とはどんな仕組みなの?

A 小選挙区制は、一つの選挙区から1人だけ議員を選ぶ制度です。たくさんの候補者がいても、1番多く票を集めた人だけが当選します。

 

Q 増幅効果って何かな?

A 得票率よりも多くの議席を第1党が獲得できる現象のことです。

Q 自民党はどれくらい得票率と議席数が違ったの?

A 総務省によると今回、小選挙区で自民党の得票率は49・1%でしたが、議席占有率は85・8%になりました。得票率と議席占有率の差は36・7ポイントで、これが増幅効果にあたります。

Q 過去にもこんなに差があったの?

A 小選挙区比例代表並立制が導入された1996年以降の衆院選で、増幅効果が30ポイントを超えたのは、自民が政権奪還した2012年と今回だけです。小泉純一郎首相(当時)による「郵政解散」で自民が大勝した2005年や、民主党が政権交代を果たした2009年は25~26ポイント台でした。


Q 中道改革連合はどうだったの?

A 中道改革連合の得票率は21・6%でしたが、議席占有率は2・4%(7議席)にとどまりました。その差は19・2ポイントで、これを「縮小効果」といいます。

 専門家は「得票率と議席占有率の差は、中長期的には政権交代にもつながり得るため正当化されるが、交代がなければ恒常的に排除される票が生まれることになる」と指摘しています。

 

 

衆院選2024

比例得票、各党明暗 自公過去最少 国民前回比2.4倍に

毎日新聞
2024/10/30 東京朝刊
有料記事
604文字



衆院選比例代表での各党の得票数
 総務省は29日、衆院選比例代表の党派別得票数など、27日投開票の衆院選の結果速報をまとめた。比例代表で自民党は前回2021年から533万票(26・8%)減の1458万票に落ち込んだ。連立を組む公明党も114万票(16・2%)減の596万票となり、両党とも1996年の比例代表導入以降で衆院選としては過去最少の得票数にとどまり、苦戦ぶりが浮き彫りになった。

 自民は近年、比例代表で1800万~1900万票を獲得していた。得票率26・7%は政権復帰後で初めて3割を下回り、旧民主党へ政権交代した09年衆院選と同水準の低さだった。全国11ブロックのうち9ブロックで最多得票だったものの、北海道ブロックでは立憲民主党に第1党を奪われた。公明は近年「比例800万票」を目標に活動を展開してきたが、今回は比例代表導入以降で初めて600万票を割り込む歴史的な結果になった。

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 立憲は全体の議席数では躍進したが、比例代表は1156万票で前回選からほぼ横ばいだった。大きく伸ばしたのは国民民主党で、前回の259万票から617万票へ約2・4倍になった。

 日本維新の会は近畿ブロックでは自民を上回り「比例第1党」の地位を保ったものの、全体では前回から294万票(36・6%)減の510万票と振るわず、国民民主に「野党第2党」の地位を奪われた。

 れいわ新選組は前回から71・7%増の380万票と伸ばし、共産党を上回った。【小田中大】

 

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