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こちらではお初にお目にかかります。弁護士・元ロースクール教授、宮武嶺の社会派リベラルブログです。

6月の東京都議会選挙で都民ファーストが勝つために小池百合子都知事がこの夏限定で水道料金を無償に。7月の参院選で日本維新の会が勝つために吉村洋文府知事がお米券を大阪府民に配布。もはや税金を使った買収だ。


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  後半に書く吉村洋文大阪府知事・日本維新の会代表によるお米券配布はうちで書かねば誰が書く!と思っていたのですが、村野瀬玲奈の秘書課広報室さんの今朝の

「選挙前善政パフォーマンス詐欺」

という記事を読んで、はたと都民ファーストと維新の会、やってることがクリソツだ!と気づきました。

 東京都は

「物価高による家計の負担を軽減」

という名目で今年の夏以降に限った臨時的な措置として、水道の基本料金を無償とする方針を決めました。

 そりゃ今年は6月に、4年に1度の都議会選挙があるもんな!(怒)。

都民ファーストのパフォーマンスに小池都政与党の公明党もしっかり便乗!

小池百合子氏が蓮舫候補からの「まさか外苑の再開発の事業者から都知事はパーティー券の購入とか受けてませんよね」との質問に「様々な方にご協力いただいております」と半落ち。まさに自民党の利権誘導政治だ。

 

 

 2025年5月20日に小池百合子東京都知事は

「物価高騰に加えて、この夏の猛暑が予想される中、水道の基本料金を無償にすることで、1世帯あたり4か月間で5000円程度の軽減となる。

 都民の皆さんが安心して暮らせるような環境を整えていきたい」

と述べましたが、2022年2月のウクライナ戦争勃発から物価は上がり続けてるし、地球温暖化で毎年猛暑なんだよ!

 なんで今年だけ水道料金をタダにするんですか。

小池百合子都知事がペット殺処分ゼロの公約について、殺処分の定義を他の自治体より緩やかにして達成率アップ。これは新型コロナの重症者の定義で東京だけ集中治療室に入っても重症ではないとしたやり口と全く同じだ

 

 

 村野瀬代表がおっしゃる

『これを私は「選挙前善政パフォーマンス詐欺」と呼ばざるをえません。

良い政治は国民・住民のために当選直後の新しい議員任期・首長任期の最初からやるべきなのに、選挙前だけ、それっぽいパフォーマンスを目立つようにやるという、最小限の出費で自分の権力を維持しようという日本の保守政治家仕草。

 自民党と自民党と何らかの協力関係や思想的類似関係にある政党・政治勢力でひんぱんに観察される仕草です。』

がズバリ事の本質を言い当てています。

 しかも、これ結局、都民が払った税金によるパフォーマンスで小池都知事率いる都民ファーストが偉いわけでもなんでもないですからね。

他人のふんどし=都民の血税で選挙買収をする、自民党出身でいつまでもしたたかな小池百合子都知事。

小池百合子都知事候補は政治資金パーティ継続を明言。神宮外苑の再開発では天下りで癒着の三井不動産に樹木保護策について再質問せず。電通救済の48億円プロジェクションマッピングも継続。まさに自民党政治家だ

 

 

 さて、東京都の豊かな財政に物を言わせた小池都民ファーストのパフォーマンスほどの派手さはありませんが、選挙前の恒例行事となったお米券配布をまたやると吉村洋文大阪府知事・日本維新の会代表が発表しています。

 18歳未満の子どもたち134万人が対象というのですが、もちろん18歳以上の有権者の票目当てであることは明らか。

 しかもなぜか,大阪府が決めたのは2025年1月なのに、申請受付開始は6月2日からで7月の参院選直前なんですよ(笑)。

 コメが高いのは去年からだし、何で選挙直前までやらないんだよ!(怒)。

【買収】維新の会が来年4月9日の大阪府知事・市長ダブル選に向けて、2月から介護施設や保育所で働く職員46万人に1万円分のギフトカード、3月から18歳以下の子ども140万人に10キロのコメを配布!

 

 

 この維新の会のお米券配布も露骨に選挙対策でして、吉村府知事が初めてやったのが2023年3月。

 これはまさに4月の統一地方選挙直前で、お米券の威力もあってか、日本維新の会が大躍進しました。

 そして前回もお米券申請が2024年6~9月でしたから、これまた10月の総選挙対策であったことは明らか。

 吉村維新のお米券配布が実質的には選挙買収であることは明らかで、しかも党勢が衰えつつある今回はお米が高くなったという大義名分でこれまで5000円分配布していたのを7000円にアップするというのです。

 都民ファーストの会と日本維新の会という代表的な

自民党と自民党と何らかの協力関係や思想的類似関係にある政党・政治勢力」

が血税を使って自分たちの選挙運動をしてしまうというこの「選挙前善政パフォーマンス詐欺」。

 実際には私たちの身銭を切る改革なんですから、騙されていちゃだめですよ、善男善女の皆様!

今、コメが届く物理的インパクトはデカい。政治は下手だけど選挙は上手い維新の会。

石破自公政権に協力して2025年度予算案に賛成する予定の日本維新の会が、党大会で「夏の参議院選挙で与党を過半数割れに追い込み、さらなる政策の実現を目指す」という方針を打ち出すお笑い大笑いw

 

 

参考記事 

あらためて

村野瀬玲奈の秘書課広報室さんより

選挙前善政パフォーマンス詐欺

 

 

編集後記

候補者個人が選挙民に水を配ったりお米を配ったら選挙買収ですぐに逮捕ですが、それぞれ政党を率いる東京都知事と大阪府知事がやったら「善政」ですからね。

それも自腹を切るんじゃなくて選挙民自身が納めた税金を使って票を買うんだから、これほど深刻な悪政もないと思いますよ。

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東京都は物価高による家計の負担を軽減しようと、ことしの夏以降に限った臨時的な措置として、水道の基本料金を無償とする方針を決めました。

都によりますと今回の事業では、検針の時期によって6月から9月、または7月から10月の4か月間、都内すべての一般家庭の水道の基本料金が無償になります。

水道の基本料金は水道メーターに接続している給水管の大きさによって変わりますが、一般家庭用の場合は、1か月あたり860円から1460円の負担軽減になり、使った分に応じてかかる料金はこれまでどおり請求されます。

また、都水道局が管轄していない武蔵野市、昭島市、羽村市、檜原村、それに島しょ部については取り組みを行う自治体に対し、基本料金の相当額を交付するということです。

都は物価高による家計の負担を軽減し、その分、エアコンの使用を促して熱中症対策につなげることを目的としています。

関連する予算は368億円と見込んでいて、6月から始まる都議会に補正予算案を提出することにしています。

小池知事は「物価高騰に加えて、この夏の猛暑が予想される中、水道の基本料金を無償にすることで、1世帯あたり4か月間で5000円程度の軽減となる。都民の皆さんが安心して暮らせるような環境を整えていきたい」と述べました。

対象となる給水管の口径と基本料金

東京都水道局では、都全体の98%にあたる23区と多摩地区26市町の一般家庭や事業所など、およそ800万件に水道水を供給しています。

水道料金は水道メーターに接続している給水管のサイズによって異なり、今回、基本料金が無償となるのは、一般家庭などで使われている口径が13ミリ、20ミリ、それに、25ミリのものです。

基本料金は、1か月あたり
▽13ミリが860円
▽20ミリが1170円
▽25ミリが1460円となっていて、
都は、一般的には1世帯あたり4か月間で5000円程度の軽減になるとしています。

一方、武蔵野市、昭島市、羽村市、檜原村、それに島しょ地域の合わせて13市町村は、それぞれの自治体が水道事業を運営していて、料金体系も異なります。

都は、都と同じ取り組みを行う自治体に対しては基本料金の相当額を交付して、都内全域で水道の基本料金を無償とすることにしています。

 

 

物価高騰対策として、府内に住む18歳以下の子どもと妊婦に、4回目となるコメの電子クーポンなどを配付する大阪府は、来月(6月)2日から申請を受け付けることになりました。

大阪府は物価高騰の影響を受ける子育て世帯を支援するため、これまで3回にわたって、府内に住む18歳以下の子どもと妊婦に1人あたり5000円のコメの電子クーポンなどを配付しています。

物価高騰の影響が長期化するなか、府は今回は1人当たり7000円に増額して、コメの電子クーポンか、同じ額の食料品を配付することを決め、来月2日から、インターネットで申請を受け付けることになりました。

申請は子どもの保護者か、妊婦本人が行う必要があり、本人確認などのため健康保険証や母子健康手帳などの提出が求められます。

過去に申請をした人は、簡易申請も可能だということです。

大阪府の吉村知事は「食料品の高騰が続いているなか、特に子育て世帯は食費の負担が大きい。できるかぎりの支援をしていきたい」と話しています。

 

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